田舎特有ののんびりとしたライフスタイルや美しい自然風景は、映画視聴を通して楽しむことができます。この記事では、田舎暮らしがしたくなるオススメの映画10選と、田舎移住後に映画視聴をする方法について紹介していきます。

田舎暮らしがしたくなるオススメ映画10選!

田舎暮らしを描いた映画はどんなものがある!?オススメ映画を厳選して紹介
(画像=『移住したい』より引用)

田舎暮らしは、都市部在住者にとって憧れの移住先です。「都会を出てどこかゆっくりできる所に移住したい」「身も心も健康的になれる暮らしがしたい」と考えている方は、映画を通して田舎暮らしに思いを馳せてみてはいかがでしょう?
以下は、田舎の生活を描いたおすすめの映画作品10選となっています。

①『リトル・フォレスト 夏・秋』

②『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』

③『西の魔女が死んだ』

④『天然コケッコー』

⑤『しあわせのパン』

⑥『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』

⑦『風の波紋』

⑧『月とキャベツ』

⑨『キツツキと雨』

⑩『百万円と苦虫女』

雰囲気の異なる10作品となっており、田舎暮らしを多方面から楽しむことができます。各映画の概要や田舎暮らしの描かれ方についてお話ししていくので、田舎特有の雰囲気や環境を求めている方はぜひ参考にしてください

①『リトル・フォレスト 夏・秋』

『リトル・フォレスト 夏・秋』は、漫画作品の「リトル・フォレスト」を題材にした2014年公開の映画です。
自給自足する様子を春夏秋冬の季節に分けて描いており、夏・秋と冬・春がそれぞれセットで映画化されています。主人公は都市部に馴染めずに東北の田舎に戻ってきた女性・いち子で、人里離れた場所で田舎暮らしを営む様子が全編を通して映し出されます。

稲作や畑仕事といった田舎らしさ満点の生活を画面越しに楽しめるので、「何もない田舎で本格的な自給自足生活がしてみたい」「映画を見ながら農業体験している気分を味わいたい」といった希望を持つ方に最適です。

『リトル・フォレスト 夏・秋』の見どころは、自家栽培した食材を使用した料理の数々です。素朴ながらも工夫が凝らされた食事は、慎ましくも力強く生きる田舎暮らしのライフスタイルそのものを表現しています。田舎の生活を季節ごとの自然風景と併せて堪能できるので、実際に田舎へ移住したような気分を味わえる作品となっています。

②『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』

『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』は、小説「神去なあなあ日常」が原作の映画です。染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、優香、柄本明などの豪華キャストを迎え、2014年に製作・公開されました。
高校を卒業したての主人公・勇気が田舎で林業に携わるという物語で、自分の人生を切り開いていく若者の心理描写を丁寧かつコミカルに描いています。

『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』の注目ポイントは、勇気が都市部で生まれ育った青年であるという点です。田舎暮らしに馴染みがないにもかかわらず、コンビニもないような僻地でどうやって自然と共存しながら働くのか、どのようなプロセスで適応していくのか、誰とどんな人間関係を築いていくのかという部分が全体のテーマになっています。
林業を通して少しずつ田舎に慣れていく様子を視聴できるので、仕事という観点から田舎暮らしについて考えたい方にピッタリな映画です。

③『西の魔女が死んだ』

『西の魔女が死んだ』は、小説を基にした実写映画です。製作者は長崎俊一監督で、2008年に公開されました。
不登校の女子中学生・まいが英国人の祖母が住む田舎で魔女修行をするというストーリーになっており、ジャムづくりをはじめとする自然に寄り添ったライフスタイルを垣間見ることができます。

山梨県北杜市で撮影された本作には、木々がひしめき合う森、三角屋根の可愛らしい家、小さな鶏小屋といった田舎暮らしのお手本のような環境やセットが登場します。アンティークのような家具やオシャレなデッキなども出てくるので、「外国映画に出てくるような素敵な田舎暮らしに憧れる」「モダンな雰囲気も感じられる田舎の生活を覗いてみたい」という方におすすめです。
まいと祖母が織りなす家族愛や心に響く名言なども見どころで、思いやりにあふれた温かい映画となっています。

④『天然コケッコー』

『天然コケッコー』は、集英社の「コーラス」にて連載された同名の漫画を基にした映画です。2007年に公開されており、島根県浜田市、大田市、江津市などが撮影のロケ地となりました。
全校生徒の人数が一桁という小さな学校に通う中学2年生・そよが主人公で、同じ学年の男子生徒が東京から転校してくるところから始まるラブストーリーになっています。

『天然コケッコー』は、田んぼ、山、海を舞台に2人の中学生が心を寄せていく展開が見どころです。段々と田舎暮らしに馴染み、自然に囲まれた環境を好きになっていく転校生の様子が丁寧に描かれており、それと共にそよとの距離も縮まっていきます。
甘酸っぱさやじれったさを感じられる作品なので、「田舎暮らしの様子も見たいけどトキメキもほしい」「所帯じみてない爽やかな雰囲気の映画が見たい」という方におすすめです。

⑤『しあわせのパン』

三島有紀子監督が脚本と製作を手掛けた『しあわせのパン』は、2012年に公開された映画です。
北海道の洞爺湖近くに移住してきた夫婦・尚とりえが、小さなパン屋を営みながら地元住民や来店客と接するというストーリーになっています。

『しあわせのパン』の見どころは、洞爺湖の雄大な景色です。息を吞むような美しい自然を背景に、家庭菜園、散髪、食事といった日々の暮らしが映し出されていきます。日常と非日常が一体化したような不思議な感覚を味わえる本作は、現地で田舎暮らしをしているような疑似体験を味わえる映画です。
田舎での生活、大自然の恵み、移住先での起業に興味がある方は、『しあわせのパン』の主人公たちと自分自身を重ね合わせてみてはいかがでしょう?

⑥『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』

『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』は、漫画「かむろば村へ」の実写映画として2015年に公開されました。
松田龍平が演じる主人公のタケは、東京の銀行マンという設定です。しかし、銀行マンとして働き続けるには致命的なお金アレルギーを発症してしまい、現金を使わずに生きるべく田舎暮らしをスタートさせます。

『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』では、山や田畑などの長閑な田舎風景を堪能することができます。主な撮影場所は福島県柳津町で、そのほかにも会津坂下町、三島町、金山町などがロケ地として選ばれました。生活利便施設や学校などもない移住先での本格的な田舎暮らしが描かれており、都市部からの移住者が人里離れた環境で適応していく様子がコメディタッチで表現されています。

田舎ならではの生活や人間関係についても学べるので、「田舎移住の大変さについて知りたいけど、明るく楽しめる映画を視聴したい」「都会からの移住者がどんな風に現地の生活に馴染んでいくのか気になる」という方にピッタリの映画です。

⑦『風の波紋』

『風の波紋』は、2015年公開のドキュメンタリー映画です。
都市部から豪雪地帯へ移住した夫婦が主人公で、移住先での田舎暮らしがメインテーマとなっています。青い空、緑に囲まれた自然環境、家畜たちとの暮らし、近隣住民たちとの交流などが描かれており、自然豊かな環境で人間らしく生きることの素晴らしさを感じられる作品です。

ドキュメンタリーというリアリティに沿った映画になっているので、「都会で暮らす自分に重ね合わせながら映画を楽しみたい」「実際に田舎暮らしを始めたらどんな生活が待っているんだろう」と想像を膨らませながら視聴することができます。

また、『風の波紋』は、ドラマチックなストーリー展開もポイントです。大地震の発生から人々が立ち直るまでの苦労やプロセスも描かれており、非常に見応えのある内容となっています。
大自然の中で前向きに生きていく様子を垣間見ることができるため、自然と共存するライフスタイルや人々の強さに感動したい方におすすめです。

⑧『月とキャベツ』

1996年公開の『月とキャベツ』は、「眠れない夜の終わり」を原案にしたラブロマンス映画です。
人気バンド解散後にキャベツ農家へ転身した花火と、花火のファンである少女のふれあいがストーリーの軸になっています。主なロケ地は群馬県中之条町で、手つかずの自然の美しさを満喫することができます。

迫力のあるキャベツ畑、民家の食卓、夜の庭で音楽を奏でる様子などが描かれた『月とキャベツ』は、憧れの田舎暮らしを画面越しに楽しめる点がポイントです。
都市部では得られない自由な生き方を覗くことができるので、「窮屈な都会の生活とは180度違う雰囲気を味わいたい」「のんびりとした田舎独特の生活を見ながら癒されたい」という方に最適です。

⑨『キツツキと雨』

2012年に製作された『キツツキと雨』は、役所広司と小栗旬をメイン俳優に起用した映画です。
山村で田舎暮らしをする木こりと、映画撮影のために山村を訪れた新人映画監督の交流を描いた涙あり笑いありの作品となっています。

民家で食事をする日常的なシーンのほか、山奥で木こりとして働く、軽トラを運転する、川で遊ぶといった田舎らしさ満点のシーンが数多く登場します。移住者ではない現地住民の立場や暮らしを垣間見ることができるので、「本格的な田舎での生活ってどのくらい濃いんだろう?」「移住者の生活はネットでも見るけど、地元の人はどんな生活をしてるの?」といった疑問を解決してくれる映画です。

『キツツキと雨』は、ゾンビ映画を撮影するというコメディ要素と、田舎で暮らす人々との交流を通して自分を見つめ直すというヒューマンドラマ要素が上手く融合しています。
深いテーマをテンポ良く視聴できるので、明るい作品を求めている方におすすめの作品です。

⑩『百万円と苦虫女』

『百万円と苦虫女』は、2008年に公開された映画です。
蒼井優が演じる主人公・鈴子は、前科者になったことをきっかけに100万円が溜まるたびに移住するという生活をスタートさせます。海の近くや山の中で生活するシーンが描かれており、さまざまな環境の中で田舎暮らしする様子を楽しめる映画です。

『百万円と苦虫女』の中で最も田舎らしい雰囲気を味わえるのが、山の中にある桃園での生活です。撮影場所は福島県飯坂町で、大自然に囲まれた美しい自然景観が惜しみなく映し出されています。移住先での地域交流や仕事などについても描かれているため、リアリティあふれる田舎暮らしを体感したい方におすすめです。

田舎移住や働くシーンが印象的な『百万円と苦虫女』ですが、感情移入しやすい設定になっている点もポイントです。就職の失敗、人付き合いへの苦手意識、いじめといった誰しもが経験しがちなテーマが込められており、自分に照らし合わせながら視聴できるという特徴があります。
登場人物の行動や決断を通して励まされる気持ちになれるので、悩みのある方や前向きになりたい方にとって良い刺激となる作品です。