みなさんは漢字が得意ですか?不得意ですか?漢字が不得意という人は、書くことは勿論、読み方もわからない場合があるからでしょう。特に「音読み」「訓読み」とひとつの漢字に様々な読み方があること閉口!今回は「音読み」「訓読み」の定義をご説明いたします。

どうして漢字には「音読み」「訓読み」があるの?

漢字の音読み訓読みとは?違いや見分け方・組み合わせた言葉など
(画像=『Lovely』より引用)

普段何気に読んでいる漢字ですが、読むときにいちいち「これは訓読み」「こっちは音読み」などと考えることはないですよね。いつしか無意識に使っているので、いざ「音読みとは?」「訓読みとは?」と聞かれたら戸惑うことでしょう。

一言で言えば、「音読み」は中国の発音が元になっています。そして「訓読み」は漢字に日本語にある意味を重ね合わせ当てはめたものです。

そもそもの出発点が違うわけです。

漢字「音読み」とは?定義と見分け方

漢字の音読み訓読みとは?違いや見分け方・組み合わせた言葉など
(画像=『Lovely』より引用)

ではまず、「音読み」とは何たるかをわかりやすく説明していきます。「音読み」と「訓読み」、どっちがどっちなのかごちゃごちゃになってしまう人は、とりあえず片方をしっかり覚えることが大事です。

片方さえ頭に叩き込めばより理解できます。まずは「音読み」をしっかり理解しましょう。そうすれば「音読み」の次に紹介する「訓読み」はスピーディーに理解できるはずです。

音読みの定義

先に説明した通り、「音読み」は中国語の発音が元となっています。そのため、『音の響きだけでは文字を判別できない』のが「音読み」です。「音読み」は中国語の「音」が元ということです。

漢字説明に音読みで伝えても、なかなか伝わりにくいということです。

そしてもうひとつ大きな特徴は、辞書を引いた時に片仮名表記されているのが「音読み」になります。

音読みの傾向と見分け方

例外はあるものの、基本的な見分け方として挙げられるのは次の3つになります。

・仮名で表すと3文字以内になる
・仮名3文字の漢字の場合、2文字目に来るのは「ゃ」「ゅ」「ょ」である
・仮名2文字の漢字の場合、2文字目に来るのは「い」「う」「つ」「く」「ち」「き」「ん」である
・読み方がひとつしかないもの

当てはまらない場合もあるものの、かなりの確率で見分けられる方法なので覚えておくと便利ですね。

音読みの例

説明文より、例を見たほうがイメージしやすいものですよね。

「流」→「りゅう」、「小」→「しょう」、「急」→「きゅう」
2文字目が「ゅ」や「ょ」になっているため音読みと判断できます。

「新」→「しん」、「用」→「よう」
2文字目に「ん」や「う」となっているため音読みと判断できます。

このように、2文字目に注目すると判断基準となっているのがわかるのではないでしょうか。

漢字「訓読み」とは?定義と見分け方

漢字の音読み訓読みとは?違いや見分け方・組み合わせた言葉など
(画像=『Lovely』より引用)

次に「訓読み」です。音読みを覚えてしまえば、訓読みを覚えるのは簡単です。いわゆる「じゃないほう」になるわけです。

難しく考えるとこんがらがってしまうので、「音読み」を頭の中で整理してから「訓読み」に移りましょう。

訓読みの定義

「訓読み」は、日本独自のわかりやすい読み方です。耳で聞いて、その音から判断できるのが「訓読み」となります。「音」ではなく「意味付け」と思えばいいかもしれません。

漢字の説明をするつもりで考えてみるとわかりやすいでしょう。

訓読みの傾向と見分け方

訓読みとして見分けるのは比較的簡単です。

・読み方に送り仮名がつく
・その漢字一文字で意味が解る

これらの読み方が「訓読み」です。送り仮名自体を間違えることはあるかもしれませんが、

訓読みの例

「訓読み」のわかりやすい例を挙げてみます。

・「輝く」「判る」「行く」「去る」

例えば上記4つの漢字はそれぞれ送り仮名が付いていて「かがや(く)」「わか(る)」「い(く)」「さ(る)」と読みます。この読み方が「訓読み」です。

そしてこの4つの漢字をそれぞれ音読みすると「キ」「ハン」「ギョウ」「キョ」となるわけです。

どうでしょう、音読み・訓読みの違いがわかったでしょうか?