ヨガインストラクターとして独立した時、なんといっても資本はインストラクター自身の「健康」になります。
一般的に、ヨガインストラクターは仕事をつうじて自分の健康維持をしていると思われがちですが、一般の人よりむしろ健康を害するリスクが高い可能性があるのです。
ここでは、インストラクター業をしながら健康を維持するコツをご紹介します。
ヨガインストラクター健康維持に辛い状況4選
ケガや故障
ヨガインストラクターで意外に多いのが、腰痛・膝痛・手首の負傷・股関節の損傷・筋肉痛や捻挫といったケガによる不調です。
ケガをしてしまう理由はそれぞれですが、圧倒的に多いのが自分の練習中に無理をしてケガしてしまうケース。
また、
レッスン中にデモンストレーションを行う際、その前のウォームアップが不十分でケガにつながるケースも多いようです。
一般的なデスクワークよりインストラクター業はカラダを酷使する時間が長いので、その分ケガのリスクが高くなるのは当然ですよね。
日頃の練習だけでなく、レッスン中も細心の注意を払ってカラダを扱う必要があるでしょう。
風邪などの感染症
ヨガインストラクター業は、意外に風邪にかかりやすい環境といえます。
不特定多数の生徒さんと接触するため、一般的なデスクワークより風邪などのウイルスに接触する機会が多いからです。
また、レッスンで汗をかいた後にカラダが急速に冷える、レッスンがあるからと薄着になりがち、疲労が蓄積して免疫力が低下する、といったことも要因となり風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすいのです。
しかも、インストラクターは「声」でポーズをリードするので、ノドを痛めると仕事になりません。
風邪をひいたら、生徒さんや同僚にまでうつしてしまっては大変ですから、お休みするしかなくなるのです。
メンタル面の不調
最近、スタジオによってはクラスの評価を生徒さんがアプリを通してダイレクトに行うこともあるようです。
自分では精一杯良いクラスが提供できたと思っても、生徒さんにはそれが伝わらなかったり、相性がイマイチで自分のクラスが低評価のまま、それがインターネットで永久にさらされることもあります。
スタジオやクラスの内容についても、個人の「ブログ」や「口コミサイト」等で自分の知らないところで勝手に評価されていることもあるのです。
いわゆる「エゴサーチ」をしてみたら思わぬ書き込みを目にし、傷つき自信を失い、立ち直れなくなるインストラクターは多いのです。
ネットでのトラブルがなくても、なかなか集客がうまくいかない、生徒さんからの質問にうまく答えられない、生徒さんがレッスンでケガをしてしまったなどが原因で、メンタルにダメージを受けるインストラクターも少なくありません。
また、自分のヨガに自信が持てない、ヨガインストラクターなのに痩せていない、モデルのような体型ではない、できないポーズがたくさんある、インドにいったことがないなど、他の先生と自分を比較し、自信を失って不調におちいるケースもよくあります。
収入・集客・信用ダウンで…ツラい悪循環に陥ることも
インストラクターが休講することで最も大きいダメージは、収入がダイレクトに減少してしまうことです。
副業でインストラクターをしているのであれば、なんとかなるかもしれません。が、本業の場合、長く休講することは文字通り死活問題です。
また、休講を出す際には別のインストラクターに代行を依頼する必要があります。
その手配も容易ではありません。
何より「ケガ」「体調不良」「メンタル不調」といった理由は「ヨガ」のイメージとかけ離れるため、なかなか言い出しにくく、言い出せないことで自分の不調が悪化する、あるいは休んでしまったことで「あの先生、ヨガしているのに調子悪いらしいよ」と評価されてしまうなど、どちらにしても悪循環に陥ることがあるのです。