最近暑くて身体がダルいですね。筆者は、十分に寝たはずなのに朝起きた瞬間から疲れが抜けていないと感じることがよくあります。

モーニングブルーって知ってる? 目覚めからダルいのは朝のたんぱく質不足が原因かも
(画像=『女子SPA!』より引用)

実はこれって、朝食でのたんぱく質不足が主な原因の「モーニングブルー」だという話を耳にました。どういうこと? 教えて専門家!……ということで、管理栄養士の松田真紀さんに話を聞きました。

モーニングブルーってどういうこと?

モーニングブルーって、一体どういうものなんでしょうか?

「朝起きた瞬間から疲労感があること、それがモーニングブルーです」(松田真紀先生、以下同)

モーニングブルーって知ってる? 目覚めからダルいのは朝のたんぱく質不足が原因かも
(画像=管理栄養士 松田真紀先生、『女子SPA!』より引用)

朝(モーニング)から気分や体調が優れない(ブルー)状態=「モーニングブルー」ということなんですね!

朝起きたときから疲れているのって“あるある”だと思っていました。でも、そんなモーニングブルーになるには、いくつかの要因があるようです。ということで、まずはチェックリストでモーニングブルーかどうかを確認してみましょう。

モーニングブルーって知ってる? 目覚めからダルいのは朝のたんぱく質不足が原因かも
(画像=監修者:管理栄養士 松田真紀先生、『女子SPA!』より引用)

筆者は「モーニングブルー予備軍」でしたが、皆さんはいかがでしょうか?

実はこのモーニングブルーになる人が最近増えているそうで、何か理由があるのかが気になるところです。

「コロナ禍の影響が非常に大きいですね。ライフスタイルの変化や、それによる食生活の乱れ、ストレスの増加などによって自律神経が乱れ、体調をうまく管理できなくなった方が増えています」

たしかに、以前はカフェで朝食を食べていたけれど、リモートワークになり朝食を食べなくなった人や、パンやおにぎりだけで朝食を済ませるようになった人が周囲でもいます。これって昼夜の食事はそのままでもたんぱく質不足になってしまいますよね。

こんな形でも私たちの生活を脅かすなんて、憎きコロナ……! モーニングブルーから抜け出す方法があれば、ぜひ教えてください!

朝に意識してたんぱく質を摂るべし

「朝すっきり起きられないのは、睡眠の質が下がっていることが原因です。その睡眠の質の低下は、朝食でのたんぱく質不足が大きく影響しています。裏を返すと、たんぱく質を摂れば、モーニングブルーを根本的に解決できます」

なるほど! 先生、筆者は昨晩、魚と納豆を食べました。これでモーニングブルーは解消できますか?

「日本人の場合、昼食や晩御飯で取るべきたんぱく質は、だいたい足りているんですね。ただ、朝食に限っては全ての年代で不足しています。加えて、たんぱく質はいわゆる“摂り溜め”が出来ないので、毎日均等に摂ることが重要なんです。だからこそ、日本人に不足しがちな朝に意識して摂ることが大切です」

え……? たんぱく質の量は意識したことがあっても、摂る時間まで考えたことがなかった!

モーニングブルーって知ってる? 目覚めからダルいのは朝のたんぱく質不足が原因かも
(画像=『女子SPA!』より引用)

「メラトニンというホルモンは、睡眠の質の向上や自律神経を整える働きがあります。たんぱく質を構成する必須アミノ酸のトリプトファンは、このメラトニンを作る材料になるんですね。そしてメラトニンは、たんぱく質を摂取してから12時間から13時間後に分泌されます」

つまり、しっかり眠るにはメラトニンが必要で、就寝から逆算して、朝に意識してたんぱく質を摂ることが効果的なんですね!

「加えて、たんぱく質は「糖質」や「脂質」と比べて、栄養が代謝するときに発生する熱(食事誘発性熱産生)の割合が高いんです。

なので、1日の中で最も体温が低い朝にしっかりとたんぱく質を摂ることで、体温を上げ、だるさを感じている体を活動モードに切り替えることが出来るんです」