【21】喫茶ソワレ
地元で知らない人はいないというほど有名な、京都の老舗「喫茶ソワレ」。四条・高瀬川沿いにあり、京都を紹介するガイドブックやカフェ本などでも数多く紹介されています。昭和23年(1948年)の創業当時から変わらない、青い光を基調としたライトで照らされた店内は、外の喧騒とはかけ離れた幻想的な雰囲気。
美人画の巨匠・東郷青児氏ゆかりの店でもあり、コースターや店舗の看板、ショーケース内に飾られているマグカップなど、店内のいたるところに東郷氏が手がけた調度品の数々を見つけることが出来ます。
喫茶ソワレの看板メニューは、なんと言ってもレトロでインスタ映え抜群の「ゼリーポンチ」!ほのかな甘みのある、どこか懐かしい味のソーダの中に、イエローやグリーン、パープルなど、色とりどのキューブ型ゼリーが浮かびます。店内の青白いライトに照らされてキラキラと輝く様子は、まるで宝石のような美しさです。
【22】高台寺
慶長11年(1606年)に、豊臣秀吉の妻・北政所(ねね)が秀吉の菩提を弔うために創建しました。東山を借景とした池泉回遊式の「高台寺庭園」は昭和2年(1927年)に国の史跡・名勝に指定。そして開山堂と書院をむすぶ廊下の中央にある「観月台」は国の重要文化財に指定されており、北政所(ねね)が秀吉を偲びながら月を眺めたと言われています。
季節ごとに催される夜間特別拝観では、ライトアップされた境内を楽しむことができます。庭園や建物に映像が浮かび上がるプロジェクションマッピングも実施され、人気を集めています。
【23】円山公園
1886年(明治19年)に開園した京都市で最も古い公園で、国の名勝にも指定されています。敷地面積は約8,600㎡。日本古来の回遊式庭園を中心とした公園は、四季折々の風景で訪れる人を魅了します。
とくに京都随一の桜の名所として知られており、園内のほぼ中央に佇む”祇園しだれ”は、京都で最も有名なしだれ桜です。現在の桜は二代目で、三代目も育てられているそう。夜には桜のライトアップも行われるので、桜の季節に祇園を観光する際には、ぜひ足を運んでみては。
【24】アサヒビール大山崎山荘美術館
加賀正太郎という趣味人の大富豪が、イギリスのウインザー城から見た風景に山崎の景観が似ていると、この地を選んで建てた美術館。日本でも人気の高い印象派の巨匠クロード・モネの『睡蓮』を所蔵していることで知られています。
また、日常的な暮らしの中で使われてきた伝統的な手仕事の日用品の中に「用の美」を見出した、”民藝運動”の作家の作品も多く所蔵しています。
【25】スイーツカフェキョウトケイゾー
観光客も多く訪れ、活気ある全長800mの三条商店街。この商店街の一角に、町屋を改装した菓子工房「スイーツカフェキョウトケイゾー」があります。カレーややまかけご飯といったランチメニューに、ティラミスやケーキといったデザートメニューも豊富ですが、看板メニューはなんといっても、「10分モンブラン」です。
見た目はいたって普通のモンブランながら、中に入っているメレンゲの食感と風味が完成から10分で失われてしまうため、賞味期限が10分とされているのです。モンブランの中心をナイフで切ると、何とも言えないサクっとしたメレンゲの感触。食べてみるとサクっとふんわり、まろやかで、口の中で溶けていく感覚がたまりません!モンブランは、オーソドックスなタイプの他、季節限定メニューも楽しめます。
【26】八坂通
京都デートでぜひ歩きたいのが「八坂通」です。「八坂の塔」にいたる参道で、細い石畳の道に沿って連なる町家が情緒たっぷり。とくに八坂通から眺める八坂の塔が、京都らしい風情を感じる絶景だと言われています。先にある「二寧坂」や「産寧坂」もやはり京都らしい趣を感じる通りなので、ぜひあわせて訪れてみて。
【27】二条城
国宝でもある豪壮な「二の丸御殿」と、旧桂宮御殿を移した「本丸御殿」からなります。二の丸御殿は江戸時代の武家風書院造りの代表的なもので、廊下を歩くと「キュッキュッ」と音がします。これは誰かが忍び込んだときにわかるようあえて音が鳴るようにしており、「ウグイス張り」と呼ばれます。
また二の丸御殿には3,000面以上の障壁画が遺され、そのうちの1,016面が国の重要文化財(絵画)に指定。国の名勝でもある「二の丸庭園」ほか「本丸庭園」、「清流園」の3つの庭園も要チェックです。
【28】東映太秦映画村
忍者体験や、お姫様、新撰組などの衣装がそろう変身体験、お化け屋敷などの体験アトラクションに、忍者ショーをはじめとするエンターテイメントショーなど、映画の世界を楽しめる体験型のテーマパークです。
江戸の町を再現したオープンセットでは時代劇や映画の撮影も行われるので、撮影予定は公式ホームページでぜひチェックして。
【29】京都市京セラ美術館
公立美術館としては東京都美術館に次ぎ日本で2番目、1933年(昭和8年)に岡崎公園内に開館しました。2000年(平成12年)には別館も開館、そして2020年(令和2年)3月21日にリニューアルオープンするため、2017年(平成29年)より本館は閉館しています。
リニューアル後は名前が「京都市京セラ美術館」となり、本館には京都ならではの常設展が誕生。正面エントランス近くにはカフェやミュージアムショップがオープンします。
【30】京都府立堂本印象美術館
大正から昭和にかけて活躍した京都出身の日本画家・堂本印象が、昭和41年(1966年)に自ら建てた個人美術館。ヨーロッパで見学した美術館を参考に、外観から内装まで、すべてのデザインを印象自身が手がけています。
2018年3月、「入りやすく親しみやすい美術館」をコンセプトに施設をリニューアル。屋外スペースの新設、カフェやミュージアムショップは入場券無しで利用できるようになるなど、よりオープンな美術館へと生まれ変わっています。