15位:保津峡(京都)
亀岡市の保津橋付近〜嵐山の渡月橋まで続く渓谷で、一帯は京都府立保津峡自然公園に指定されています。深いV字型の渓谷は断崖と奇岩がひしめくダイナミックさで、山肌を覆う木々が四季折々に彩りを添えます。
保津峡を船で下る「保津川下り」は、保津峡の渓谷美を堪能できる人気のアトラクション。船頭が巧みに操る船に乗り、約16kmの蛇行した渓流を約2時間かけて下ります。また、人気の観光列車「嵯峨野トロッコ列車」では、眼下に保津峡を眺めながら、約7.3kmの道のりを約25分かけてのんびりと走り抜けます。
16位:菊池渓谷(熊本)
熊本県菊池市街地から約17キロの場所に位置する渓谷。阿蘇外輪山の北西部、標高500~800メートルの森林のなかにあります。外輪山とは、阿蘇山を取り囲む環状の山稜(谷と谷の間にある最も高い部分)のことで、菊池渓谷を流れる菊池川の水源地ともなっています。
川の周囲に広がる、天然生広葉樹で覆われた森では四季折々の姿を楽しむことができ、九州森林管理局による「くまもと自然休養林」にも選ばれています。
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17位:層雲峡(北海道)
大雪山国立公園に位置する渓谷で、石狩川沿い約24kmにわたって断崖絶壁が連なります。「流星の滝・銀河の滝」は層雲峡を代表する景勝地のひとつ。不動岩からダイナミックに流れる2本の滝は、一本の線のように流れるのが「流星の滝」、そして幾重にも分かれて白糸のように流れるのが「銀河の滝」です。双瀑台からは2本同時に見ることができます。
流星の滝・銀河の滝から約2kmの場所には、柱状節理の岩がつくりだす約160mの高さにもおよぶ絶壁がつづく小函、そしてさらに2.5km先にはより大きく切り立った断崖がつづく大函があり、どちらも自然がつくりだす迫力のある景色に圧倒されます。
18位:抱返り渓谷(秋田)
田沢湖や角館をながれる玉川中流につづく全長約10kmの渓谷で、秋田県屈指の景勝地です。毎年10月下旬〜11月上旬頃の紅葉の季節はとくに美しいですが、新緑の季節も負けてはいません。
回顧の滝をはじめとする大小の滝や、独特の碧い渓流、そして遊歩道の入り口には荘厳な佇まいの抱返神社と、見どころが多くあります。
19位:寸又峡(静岡)
山奥の秘境とも言うべき寸又峡。峡谷の入口には温泉街が広がり、その温泉街を抜けた先に、深い峡谷へと続く遊歩道「寸又峡プロムナードコース」が整備されています。遊歩道には道中、有名な観光スポットである夢の吊り橋があるほか、尾崎坂展望台や、飛龍橋、昔の森林鉄道の遺構などが残されている場所もあり、見どころが盛り沢山です。
20位:秋川渓谷(東京)
都心からクルマで僅か1時間の場所にある秋川渓谷は、都内とは思えない大自然が魅力。緑豊かな山と水清き秋川に、東京にもこんな自然があったのだと改めて驚かされます。キャンプ場も多く、ファミリーでもソロでもキャンプを楽しめます。
また、秋川渓谷といえば渓流釣りや清流の鮎釣りが有名です。毛鉤を使ったテンカラやフライ、またはルアーなどのマス釣り、鮎の場合は友釣りといわれる特殊な釣りを楽しむことができます。入漁料は鮎、マス・ヤマメで日券が2,000円(川売り4,000円)。
21位:みたらい渓谷(奈良)
奈良の奥地に位置する「みたらい渓谷」。清流に沿って遊歩道のハイキングコースが整備されており、渓谷美を堪能しながら、気軽にハイキングを楽しむことができます。大峯山を源流とする渓谷の水の美しさは、関西随一。また、上流にある洞川温泉(どろがわおんせん)は、古くから山伏が体を癒してきた秘湯としても知られています。
みたらい渓谷には天川村~洞川温泉までおよそ7kmの遊歩道が整備されており、休憩時間を含めておよそ3時間のハイキングで洞川温泉に到着します。道は1本道でところどころに看板もあるので、道迷いせずに歩くことができますよ。
22位:花貫渓谷(茨城)
太平洋に面する高萩市の市街地から内陸におよそ10kmの場所にある、花貫川沿いに続く渓谷です。お隣の北茨城市にある花園渓谷と並んで、花園・花貫県立自然公園に指定されており、渓谷内にある「汐見滝吊り橋」や不動滝のほか、海が見えるダムとして有名な花貫ダム、不思議な伝説が残る名馬里ヶ淵(なめりがふち)など、見どころが数多くあります。