毒親育ちが原因で生きづらい子供がぶち当たる壁とは?
大半の人が大人になって、大きな挫折や傷を負ったタイミングで、『自分ってもしかして毒親育ち?!』と気付くことが多いものです。子供の頃は、どんな毒親だろうが、無条件に一番の存在には違いありませんから、自分の親を毒親だと疑っていませんからね…。
しかし、歳と共に周りを知り、自分の家族はなにか周りと違うかもという違和感を感じ始めることになるでしょう。そして、大人になって壁にぶち当たることに…一体どんな壁なのか。確認してみましょう。
毒親育ちが原因で生きづらい子供の壁①親を疑う罪悪感とショック
自分が毒親育ちだと自覚する、つまりそれは、自分の家族・親を疑う(最悪、嫌悪して憎む)ことになります。
いくつになっても自分の親であり、たとえ毒親だろうが、その親の子供という関係には変わりません。…これまで、大半の人格形成されてきた場所でもある、自分の家族を『よくない人』『自分の人生を悪い方へ導いた人』として見るのはつらいものです。決して気持ちの良いことではありませんよね。
おそらく、ほとんどの周りの人が、自分の親の人格を疑うなんてしていないでしょうし、親を憎むような感情を持つことはないでしょう。加えて、世間一般としても親を悪く思うなんて感覚は持ち合わせていない人が多いため、罪悪感まで感じてしまい、自分の親を否定的に見ることに苦悩してしまいます。これはとてもつらく苦しい感情で、受け入れがたい感情ですからね…身内を疑うって、決して嬉しくないですもの。
毒親育ちが原因で生きづらい子供の壁②周りと打ち解ける難関
毒親育ちの大半の人が、本音を言い出せない・人の顔色をうかがってしまうなどの❝習慣から抜け出す❞ことに苦労しています。
子供の頃から、『こんなこと言ったらまずいかな?』『これは言わないでおこう』『とりあえず合わせておけば難なく過ごせるから…』という生活をしてきているため、とにかく無難に過ごそうという癖がついてしまっているのです。無理して合わせてばかりいたり、本当は嫌なことでも相手に委ねたり…。
あるいは、人との上手な関わり方・距離感の取り方がわからず、衝突してしまったり、意図しないところで人に悪く思われるような言動をしてしまったりということもあります。
感情を溜め込んでしまいがちなので、生きづらいのも当然なのですが、さらに周りの人と上手に打ち解けにくいともなると、毎日、精神的に疲れてしまいます。疲れている自覚がなくても、なんだかパッとしない毎日でよくわからないまま過ごしていることも…。
毒親育ちが原因で生きづらい子供の壁③親離れできない
溺愛し過ぎるタイプや、過干渉なケースの毒親育ちの場合は、あらゆる決断のシーンで、親に頼ってしまったり、親の顔色を気にした選択をしてしまいがちに…。
自分のことを自分で決められてない、あるいは、本当はこうしたいんだけど、『親が喜ぶから』という理由で親の好む方に合わせてしまうこともあります。親子仲が良いように見えて、実は子供の自立心の妨げになっているわけですね。
親離れはもちろん、子離れもできていない状態ともいえます。しかし、よほどのことがない限り、年齢的にも親が先にいなくなるにも関わらず、親にべったりともなると、果たして子供はこの先どうなるのでしょう?
あるいは、親の意向に合わせて人生を決めてきた子供は、のちのち『本当はこうしたかったのに…』と後悔する可能性もありますよね。親のせいで…と、後悔をしながら、生きていくのは悲しいものです。
毒親育ちの子供が生きづらい日々から抜け出すために
『私は毒親育ちだから生きづらいのは仕方ないんだ!』『私の人生なんて、もうこんなものだから』と割り切って生きづらいまま諦めないでください!
親のせいにして、このままなんて悲しすぎるじゃないですか?!まだできることはあります♪ 子供の頃つらかった記憶を、引きずったままではなく、そんな生きづらい生き方から抜け出すために、できることを一つひとつやってみましょう!いくつか脱出方法をご紹介しますね。
毒親育ちメンタルからの脱出①親の監視から一歩踏み出そう!
最初は勇気がいることだとは思いますが、まずは自分がその『毒親育ち』の現状から逃げ出すために、一歩踏み出すことが大切です。たとえば、いつもなら顔色をうかがって決めていたことを、自分の意思で決めてみる、あるいは、本当はこう思っているということを伝えてみる。そういった一歩をゆっくりでも良いので踏み出してみましょう。自分の思うように生きるためには、やはり、親離れ(子離れを促す)ことも必要です。
親子は必ず仲良しでないといけない、子供はどんな親でも一緒にいないといけないというわけではありません。苦しい判断にはなるかも知れませんが、時には親から離れるという選択肢が必要になることもあるものです。
毒親育ちの暗い生き方から抜け出すには、その根源である場所を出る勇気が、今後の自分の人生を好転させる場合も多々あります。今の世の中、毒親育ちが原因と思われるような、悲しい事件も起きていますからね…。
毒親育ちメンタルからの脱出②ありのままの自分を褒めよう!
悪いところも含めて、ありのままの自分を好きでいられているでしょうか?
これまで、親に散々心を振り回されるような生き方しかできてこなかったり、自分の意見を伝えるのが怖かったりしてきた人にとっては、ありのままの自分を『これで良いんだ』と受け止めることが難しく感じるようになっているのも事実です。毒親のもとで、空気を読む習慣ができていたので、ありのままの自分を出していいということを知らないで生きてきたのも原因のひとつ。
これまで、親に否定されてきたという場合は、自分を無条件にダメな人と思い込んでいる可能性もありますが、自分は自分で良い、親は親、そういった気持ちを育成してくようにしてみませんか?
自己肯定感を養うために、自分を褒めてみる習慣をつけてみるのもいいですね。『これしかできなかった』ではなく、『これはできた!』と、達成した方に目を向けて、自分ってできるじゃん!という感情を増やしていきましょう!
毒親育ちメンタルからの脱出③専門の窓口に相談してみよう!
もしかしたら、『そこまでするのは…』と考えている人もいるかもしれませんが、政府が運営する心の窓口への電話相談も侮れませんよ!メンタルクリニックなどに行くことが怖い、不安…という感情はある方や、面と向かって話すのは緊張して逆に疲れそう…なんて方には、電話窓口の方が気楽に相談できることもあるでしょう。
あなたの心の声をしっかり聞いて受け止めてくれるので、生きづらい日々から抜け出すきっかけになることもあるものですよ♪