妊娠30週目のお腹の胎児の様子(3)体の機能

妊娠30週目のお腹の胎児の体の機能はほぼ完成しています。胎児は水を飲んだり排泄を行うことも出来るようになり、エコーを見ると頻繁に目をパチパチとして瞬きをしたりあくびをしたりしている様子を確認することができます。

エコーで見る胎児の様子はもう普通の赤ちゃんそのものといった感じで、ここ数カ月の間に見違えるほど身体機能が向上したことが伺えます。

妊娠30週目の胎児の大きさは?母体の変化や過ごし方の注意点も解説
(画像=『Lovely』より引用)

また胎児は妊娠30週目を迎える頃には呼吸に良く似た行動を始めることも分かっています。羊水に浸かっている胎児はまだ肺呼吸をするわけではありませんが、出産でお母さんのお腹から外の世界に出た時の練習を始めます。

早産はなるべく避けなくてはいけない時期ですが、エコーで可愛い我が子の様子を見たお母さんは早く赤ちゃんに会いたいと強く感じるようになるでしょう。

妊娠30週目の胎児の大きさは?母体の変化や過ごし方の注意点も解説
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠30週目のお腹の胎児の様子(4)睡眠リズムができる

妊娠30週目のお腹の胎児は、睡眠のリズムも次第についてくるようになります。

これまでのお腹の中の胎児は驚くことに20分ほどの睡眠と起床を繰り返していました。そのためお母さんは1日のうち胎動を頻繁に感じていたと思いますが、妊娠30週目を過ぎるとお腹の胎児は一定のリズムを持って生活するように変わっていきます。

妊娠30週目の胎児の大きさは?母体の変化や過ごし方の注意点も解説
(画像=『Lovely』より引用)

これは胎児の脳の中で複雑な神経回路が絡まり通じ合ったことで色々なことが出来るようになり、脳がその行動を処理するために以前よりも長い睡眠を必要するからだと言われています。

睡眠のリズムがついてくるのも赤ちゃんが人間へとどんどん近づいていることの証拠なのかもしれませんね。

妊娠30週目の胎児の大きさは?母体の変化や過ごし方の注意点も解説
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠30週目のお腹の胎児の様子(5)五感の完成

妊娠30週目のお腹の胎児は人間の五大間隔である五感も完成してきます。

五感とは触覚、嗅覚、味覚、聴覚、視覚の5つの感覚のことをいいます。これまでは曖昧だったこれら5つの間隔がしっかりと役割を持って働くようになることで、赤ちゃんはお母さんのお腹の外からの話し声や歌を聞き、お母さんの体の匂いを覚えて安心するようになります。

妊娠30週目の胎児の大きさは?母体の変化や過ごし方の注意点も解説
(画像=『Lovely』より引用)

さらに妊娠30週を超えた胎児はエコーで見ると、お母さんのお腹の中で外からの明かりにも敏感に反応することが分かっています。そのためお母さんが夜更かしをして夜はお昼過ぎまで寝ているような不規則な生活を送っていると、お腹の中の赤ちゃんが混乱してしまって睡眠のリズムがつきにくいと考えられています。

赤ちゃんの五感を大切にしてあげるためにも、妊娠中のお母さんは出産まで規則正しい生活を送ることが重要になります。

妊娠30週目の胎児の大きさは?母体の変化や過ごし方の注意点も解説
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠30週目は逆子が心配!逆子のまま出産できるの?

妊娠30週目の母体や胎児の変化についてご紹介しましたが、この時期に最も心配なことの1つは逆子ではないでしょうか?

逆子とは通常お母さんのお腹の中で下を向いているはずの胎児の頭が、上を向いてしまっている状態のことをいいます。逆子は妊娠中期頃まではあまり問題になりません。お腹の子宮内はまだスペースに余裕があるため、胎児は自然と体勢を変えることができるからです。

胎児は妊娠週数が進むうちに自分で頭を下側に持っていくことでスムーズに出産で外へ出られるようになるのが普通なのですが、時々妊娠30週目の時期を過ぎても逆子が治らないことがあります。

妊娠30週目の胎児の大きさは?母体の変化や過ごし方の注意点も解説
(画像=『Lovely』より引用)

胎児の逆子が出産予定日までに治らない時は、自然に出産するのは難しくなり、帝王切開になることがよくあります。帝王切開になると出産後の母体の回復も遅れます。

妊婦健診のエコー検査などで逆子である状態が見つかると、お母さんは何とか逆子を治したいと考えるのも当然のことですよね。

次は妊娠30週目でまだ逆子が治っていないお母さんのために、胎児の逆子を治す方法をご紹介致します!

妊娠30週目の胎児の大きさは?母体の変化や過ごし方の注意点も解説
(画像=『Lovely』より引用)