【妊娠10ヶ月】前駆陣痛と本陣痛

さて、胎動が小さくなってくるとそろそろ出産間近。
この頃はどんな過ごし方をしても良いですが、あまり無理をしない過ごし方を心がけましょう。
過度な運動や、体に負担をかけすぎると破水の危険もあります。
先に破水してしまうと一気に陣痛がすすみ、お産になるケースが多いので、体に負担をかける過ごし方はNG。

予定日が近づくと、だんだんと陣痛のような痛み、お腹のハリを感じるようになります。
陣痛かな?と思うかもしれませんが、たいていの場合は「前駆陣痛」といって、お産とは関係なく子宮が収縮している状態です。

前駆陣痛と本陣痛の違いは、時間の感覚。
本陣痛は陣痛の時間が一定で、15分に1回、10分に1回など、感覚が決まっています。
それに対し、前駆陣痛は間隔が定まらず、痛いな...と思っても次の痛みがなかなか来なかったり、急に来たりするので、お腹のハリを感じたら痛みがどのくらい続くのか、痛みのない時間はどのくらいあるのか時計をみてしっかりチェックしましょう。

前駆陣痛が起こっている間は横になるなど、ゆったりした過ごし方を。
はやく本陣痛になってほしいと無理に動く過ごし方はNGです。

【妊娠10ヶ月】破水について

妊娠10ヶ月になるとゆったりした過ごし方をしていても、破水することがあります。
寝ている時に破水することもあり、おねしょ!?と驚く人もいるくらいです。

破水は卵膜がやぶれて中の羊水が体の外に出てしまうこと。
「破れる水」と書くだけに、破水は急にドバっと液体が体から出てきます。
その感覚はまさに水風船がはじけたような感じ(痛みは全く伴いません)

破水をすると羊水がなくなり、赤ちゃんはもう外に出るしかありません。
一気にお産が進むので、すぐに連絡して産院へ向かいましょう。

外出先で破水することも十分考えられますから、妊娠10ヶ月になると、外出先では大き目の生理用ナプキンをつけて汚さないように気をつけたり、タオルなどを用意しておくのも一つの案です。
1人で外出している時に破水してしまったら、すぐに周りの人に声をかけ、助けてもらいましょう。
でも破水の恐れがある妊娠10ヶ月はどんな過ごし方をしても良いですが、1人で外出する過ごし方は控え、長時間の外出時は誰かと一緒に出掛けましょう。

【妊娠10ヶ月】帝王切開になるケース

自然分娩を望む全員が自然分娩できれば良いのですが、中には自然分娩を希望していたのに帝王切開になるケースもあります。
それはどのようなときでしょうか?

帝王切開になるケースには母子どちらか、もしくは両方の体に負担が多きるすぎる、もしくは命の危険があるときです。

帝王切開になるケースには下のような理由が考えられます。

・逆子
・前置胎盤
・子宮筋腫など母体の持病
・妊娠高血圧症候群
・双子(多児妊娠)

こういった場合ははじめから帝王切開になる事を医師から伝えられ、計画的に日にちを決め、予定出産となります。
また、自然分娩だったのに、帝王切開に切り替わるケースには

・へその緒が巻き付いている
・胎児の心肺機能が低下
・微弱陣痛
・子宮口が開かない
・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんより先に胎盤が剥がれて出てしまう)

などがあります。
予定しない帝王切開はパニックをおこす妊婦さんもいますが、落ち着いて医師を信頼する事しかできないので、パニックを起こして帝王切開の邪魔にならないようにすることが大切です。

【妊娠10ヶ月】里帰り出産とは?

さて、妊娠10ヶ月目の過ごし方などあれこれ説明してきましたが、里帰り出産の場合はどうでしょう?
里帰り出産とは、出産する前に自分の実家に戻り、実家近くの産院でお産をすることを言います。
実家で出産することで、産後の体をゆっくり休めることができ、母親から子育てのアドバイスや、手伝いをしてもらうことができますし、何より両親に孫の顔を一番に見せてあげられるメリットがあります。

特に初めての出産は右も左も分からない状態で子育てがスタートします。
そんな中、経験者の母親がそばにいてくれることは大きな支えになりますし、出産後の体をゆっくりと休める過ごし方ができます。

実家が遠い場合、夫が出産に立ち会える可能性が低くなりますが、ゼロではありません。
夫の実家も、自分の実家も遠く頼れる人が近くにいない人には里帰り出産も一つの選択肢でしょう。