【妊娠10ヶ月】ママのお腹周り

胎児の体重増加に伴い、妊娠後期にかけてママのお腹周りもどんどん大きくなります。
ママのお腹周りは妊娠10ヶ月に入ってからもまだ少し大きくなっていきます。

ママのお腹周りが大きくなると言っても、正常なお腹の大きさというものは特にありません。
大きすぎる、小さすぎると心配するママもいますが、これは胎児の大きさというよりも、ママの体質に由来することが多く、お腹の大きさの全く違うママ2人でも、生まれた赤ちゃんの大きさは同じくらいだったというのはよくある話です。

お腹周りの大きさは、妊婦さんで全く違うのですが、平均的にはだいたい85-100cmほど。
でも、この数字をそこまで気にする必要はありません。

妊婦健診でお腹周りを計るのは、お腹の大きさが平均かどうか調べるものではなく、急な体重増加がないかどうかをチェックするため。
急激な体重増加ではなく、順調に体重増加しているのであれば、お腹周りの大きさがどのくらいかということは関係ないので安心して下さい。

【妊娠10ヶ月】体重増加に要注意

お腹周りの大きさは関係ありませんが、急激な体重増加には注意が必要です。

「妊娠したら2人分食べたくちゃ!」

と、好きなだけ食べる人がいますが、今は妊娠期間中に体重増加をしっかりと管理し、妊婦の体調、そして出産時のリスクを減らすように注意するのが普通です。

急激な体重増加は胎児に栄養がたくさん運ばれて大きくなっている...ということではありません。
むしろ急激な体重増加は「妊娠高血圧症候群」や「妊娠糖尿病」などを発症している恐れがあり注意しなければいけません。

体重増加が激しければ、お産のリスクも高まりますし、難産になる可能性も高まりますから、妊婦といえども日頃から体重計に乗ってちゃんと体重増加の管理をしましょう。

【妊娠10ヶ月】妊娠10ヶ月の理想体重

さて、体重増加の話をしてきましたが、それでは妊娠10ヶ月理想体重はどのくらいなのでしょうか?

妊娠していないときから考えて妊娠10ヶ月までの体重増加はだいたい7-10kgを目安として考えるのが普通です。
それも一気にここまで増やすのではいけません。

妊娠期間中を通じて徐々に体重増加を心がけるのが正しいため、月の体重増加が500g程、多くても1㎏に押さえましょう。
特に、つわりが終わり、吐き気が止まると一気に食欲が復活、たくさん食べる妊婦さんがいますがいますから注意してください。
スイーツを我慢する必要はありませんが、量に気をつける、そして食事は栄養バランスの良いものを食べることが大切です。

【妊娠10ヶ月】鉄分と水分はたっぷり撮って

妊娠10ヶ月はもう出産準備の段階ですね。
いつ出産してもおかしくない1か月が始まります。
妊娠期間中は貧血になりやすい妊婦さんが多いため、鉄分の高い食事を心がけるようにしましょう。

特に妊娠中期から後期にかけて、必要な鉄分の量はどんどん増えていきます。
成人女性で1日の理想鉄分摂取量が12mg、中期には15mg、そして後期には28mgと必要な鉄分は2倍以上に増えます。

出産時にママが貧血だと、出産時の大量出血や胎児の酸素不足、胎児の発育不良を招きます。
ママのリスクも、胎児のリスクも上がりますから、10ヶ月になるころにはバランスの良い食事とたくさんの水を飲み、貧血がしっかり治っている状態にしたいですね。
もし、貧血のままであれば、胎児の健康とママの出産リスクを減らすために、病院で鉄剤注射や点滴を受けることになります。
病院で処方される鉄剤は胃に負担がかかり、吐き気を催すこともあるので、妊娠期間中、もともと貧血気味の人は鉄剤サプリなどを活用すると良いでしょう。