8.四国カルスト(高知・愛媛)
カルスト地形とは、主に石灰石で造られた大地が、水(雨水や地下水)に侵食されてできた特異な台地のことです。広義的なカルストでいえばイエローストーン国立公園などが挙げられますが、日本のカルスト台地はとにかく広々と広がる草原、山脈、そして侵食されて地表にむき出しになった石灰岩が特徴。
そんな日本のカルスト台地の中でも“日本三大カルスト”の一つに数えられるのが「四国カルスト」。高知県と愛媛県との県境にあります。海抜1,485mという高さの「天狗の森」を頂とする、緩やかに起伏した高原で、山脈を眺めているだけで「地球は丸い」と思ってしまうような、広大な絶景が広がります。
四季折々の自然の変化が見られますし、もし可能であれば、ぜひ高原で一泊してみてください。夕方は赤く染まる空に台地、明け方の澄みわたったクリアな空気、そして真夜中の満天星は、とても見応えがあります。
9.足摺岬(高知)
四国最南端にある岬で、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で「足摺岬」と「足摺岬からの眺望」が二つ星を獲得。展望台からは270°以上の視界が広がり、アーチ状にみえる水平線から”地球は丸い”ということを実感できます。
また例年1月下旬~2月末日に真っ赤な椿が咲き誇り、見頃にあわせて「足摺椿まつり」も開催。約15万本ものヤブツバキが自生しており、延長2,000mに及ぶ自然遊歩道は「椿のトンネル」として言われています。
10.紫雲出山(香川)
山頂から360度に近いパノラマビューで瀬戸内海を見渡せる、『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 日本編』でも紹介された絶景スポット。
山中には約1,000本の桜の木が植えられており、とくに春、桜の花越しに見る瀬戸内海の風景は息をのむ美しさです。
11.国営讃岐まんのう公園(香川)
日本最大のため池「満濃池」に隣接した、四国唯一の国立公園。350ha(東京ドーム75個分)の面積を誇る園内には四季を通して花が咲き、アスレチックやキャンプ、体験教室などを通して自然と触れ合える、子供から年配の方々まで楽しめる公園です。
園内で見られる花は、春はチューリップやネモフィラ、ルピナスにシャーレーポピー、夏にはあじさい、緑のコキア、ひまわりなど。そして秋には紅葉したコキア、キバナコスモスをはじめとするコスモスが咲き、冬にはニホンズイセン 、ナノハナなどが楽しめます。
また公園の一部で、毎冬にグランドイルミネーションが行われています。
12.岩間沈下橋(高知)
“日本最後の清流”とも言われる四万十川。岩間沈下橋はこの川にかかる沈下橋の中で最も絵になり、観光ポスターやパンフレットの撮影場所としてよく使用されています。
2017年に橋脚が沈下してしまい、修復工事のため通行が制限されていましたが、2021年4月にようやく規制が解除され再び通行できるようになりました。なお、沈下橋近くにある岩間四万十茶屋の駐車場には、修復作業に伴って切り出された古い床版を使ったベンチが設置されています。