10代から何も変わってないかも(笑)
――7月で59歳になられますが、ぶっちゃけ、50代っていかがですか?
寺田「え、変わらない(笑)。私、10代から変わらないかもしれない。見てくれじゃなくて中身が。同年代の方やメンバーを見て『大人になったな』と思うんだけど、『私、10代から成長できていなくて、何も変わってないかも』って。やってることが変わらないからかもしれませんね。
変わらない秘訣は……うーん、自分の人生だから他人にどうこう言われたくないっていうのはあるのかな。一回ね、『ちょっとまともになってみようかな?』って思ったときはあるんです。でもやっぱり、できないことはできない。それよりも自分があるべき姿でいるのをまわりの人に認めてもらって、認めてもらえなかったら認めてもらえるように努力する、っていうのが大事だと思います」
服を買うときは試着しない派、その理由とは
――芯のあるロックファッションも素敵です! 大人が採り入れるには……?
「大人がロックファッションを採り入れるとしたら、まずジーパンや靴から始めてみたらいいかな? そのあたりなら抵抗なくできると思います。ジーパンならダメージデニムとか、私も好きでよく穿いています。あとオーバーオールも好き! オーバーオールはちょっと大きめで、横から見たときボテッ! と見えないものを選ぶのがコツですよ。
そうそう、私は洋服を買うとき試着はしない派です(笑)。なぜかと言うと、その服を「欲しい!」って思うから。欲しい!って思って買って、似合わなければ人にあげます。洋服は若手のバンドにプレゼントしたりするんだけど、『恵子さんの洋服は難しい。ハードル高いです!』って言われてしまって。若い子が着たら絶対可愛い服をあげてるのに……もうあげない!(笑)
うちはクローゼットもどこもかしこも洋服だらけで、捨てられないタイプですね。小学生のころのキュロットスカートもまだ持ってるし。こないだ見つけて穿いてみたんですけど、さすがに、『もうちょっと!』っていうところまでしか着られませんでした。これはたぶん、好きでとっておいたんですね。
どうでもいいものはどんどん捨てるんだけど、すごい好きなものってあるでしょ? そうやってとっておいた服をたまたま出してみると着られるときがあるんですよ。『着られるじゃん!』『仕事で使えるじゃん!』って。でも、私が仕事で使えるってことは、一般の人にはハードルが高いってことだから(笑)」