猪苗代湖周辺は、磐梯高原をはじめ、美術館や土産店も点在し、様々な観光需要に応えるスポットが存在します。晴れていれば自然散策を。雨ならアート鑑賞やお買い物を。冬ならウィンタースポーツを。四季を通して大満足のエリアです。
【1】五色沼(ごしきぬま)
磐梯山の大噴火で形成された、大小300余りの湖沼群が点在するこの地で、一番人気なのが五色沼です。流入している火山性の水質の影響や、植物、藻などの影響、気象条件により、様々な色に見えることから「五色沼」と名前がつけられました。
「五色沼」とは総称で、いくつもの沼が点在していますが、その中でも赤沼・青沼・瑠璃沼と名がついた沼は、気象条件にもよりますが、コバルトブルーやエメラルドグリーンと神秘的な色で楽しませてくれます。沼をめぐるハイキングコースは、比較的起伏が少なく一本道なので、子供でも散策しやすく、四季を問わず楽しめます。
【2】諸橋近代美術館
サルバドール・ダリの作品を常設展示する美術館で、スペイン・フィゲラスにある「ダリ劇場美術館」や米国・フロリダの「ダリ美術館」に次ぐ規模と言われています。ダリだけではなく、ルノワールやピカソ、シャガールといった19~20世紀を代表する巨匠らの作品も収蔵されており、ヨーロッパの雰囲気を漂わせる佇まいも合わせて、楽しんでいただきたい美術館です。
【3】猪苗代湖
日本では3番目に大きな湖で、面積は103.32㎢、透明度は12~15の澄んだ湖です。「天を映す鏡のような湖」ということから、「天鏡湖」の別名も。白鳥の飛来地としても有名で、冬になると、シベリアから約2,000羽の白鳥が飛来します。
また冬ならではの風物詩としては、湖の水しぶきが凍る「しぶき氷」が見られます。夏は湖水浴やキャンプ、カヌーなどのマリンスポーツも楽しめる場所です。
【4】天鏡閣
明治41年、有栖川宮威仁(ありすがわのみやたけひと)親王殿下によって建てられ、大正天皇が命名された洋館です。大正13年には、昭和天皇、香淳皇后が新婚旅行で一夏を過ごされたそうです。昭和54年に国指定重要文化財となり、昭和57年より一般公開されています。
ルネッサンス様式の意匠をこらした館内は、明治の香りがそこかしこに感じられ、雅な世界に浸れます。明治風のドレスや、会津木綿のドレスを試着(女性のみ¥600)して、館内を見学しながら記念撮影も楽しめます。