今が投資をはじめる絶好のチャンス?

 なぜこんなことをいうかといえば、近いうちに資産運用を始める絶好の機会が来るかもしれないと考えているからです。少なくともその可能性はあります。

 資産運用を始めるいい機会というのは、わかりやすくいうと、安く買えるということです。

 投資で利益を出す基本は、安く買って高く売る。これに尽きます。

 そして、市場は時おり暴走し、経済の基礎的要件を無視して歪(ゆが)んでしまうことがあります。大きく歪んでしまった時は、遅かれ早かれ歪みは是正されていく。

 その歪んで、市場が暴走してしまった時こそ、資産運用を始めるいい機会になることがあるのです。

インフレと金利に注目

 今は3つの注目ポイントがあります。

 ひとつはインフレと金利。欧米の物価高からくる金利上昇と株価の動き。日本でも明確なインフレ傾向になっており、今までの金融緩和政策が転換される可能性も出てきたのです。

 特にアメリカは11月の中間選挙を前にしてインフレをなんとか収めようと、矢継ぎ早の金利引き上げをおこない、欧州もとうとう7月からそれに追随します。

 金融緩和から引き締め、これが世界の潮流となりつつあるのです。金融の引き締めとは、とどのつまりは金利が上がることです。金利が高くなれば、リスクのある株式などリスクのある資産から預金などにお金が流れることになります。つまり株式が売られて価格が下がる可能性があるわけです。

 大きな3つの要因の残りのふたつは、このところの世界の平和と経済を覆っている暗雲、ロシアのウクライナ侵攻と新型コロナウイルスで混乱している経済的な苦境もいつまでも続くわけがないということです。

 このような暗雲が晴れれば、再び経済が回り出す可能性があります。例えば、物流が正常化していく。出張や旅行、エンタティメントなどに人々が戻ってくる。外に出かけることが多くなれば、この3年近くは買い控えていた衣類や水着も売り上げが伸びる。経済の環境が変わり、動いていくわけです。

 しかし、これも景気が良くなるという側面と、景気が良くなって特に欧米のインフレが進む可能性もあるわけです。どちらも経済環境を変える可能性があるのです。