貯蓄ゼロ時代なのに、首相の政策に乗るには資産が必須
なぜ、こんなことを申し上げるかというと、岸田首相のいう、資産所得倍増政策。この流れに乗るためには、資産があることが必須だからです。
平成の中ごろまでと比べ、様変わりしたのは、今や国民の4割近くが資産、貯蓄がゼロの時代だということ。
貯蓄が全くない人は、資産所得倍増の恩恵にはほとんど預かれません。そこが、池田勇人首相の打ち出した所得倍増計画との決定的な違いです。
また、4月から公的年金の支給は大きく減らされました。すでに年金の受給者の多くから、年金が減って困ってると相談を受けています。
無駄な支出を削ってくださいと申し上げると、もう無駄な支出などありませんと反論されます。確かにそのとおりでしょう。 しかし、ただただ、金利ゼロの貯蓄に眠らせている資産のある年金世代も多いことは事実です。
投資は増やすどころか減らすリスクもある。だから、定期預金などに入れているのはよくわかります。しかし、考えていただきたいのが、ゼロ金利のまま物価が上がれば、安全確実だと思われる、定期預金や普通預金の虎の子の資産も目減りしてしまうということです。
賢い投資とは何か、学ぶべき
私たちの生活は、節約だけではもう守りきれません。
少なくとも賢い投資とは何か、学ぶべきではないでしょうか?
特に今は、まだ生活にある程度の余裕のある中間所得層やそれ以上の家庭で、投資について考えてみるべきなのかもしれません。
そして、資産がゼロの世帯は工夫して資産を少しでも作っていく家計に変えることができないか。今いちど考えていただきたいのです。