妊娠12週目の赤ちゃんの様子は?

妊娠12週目の壁!お腹の大きさや胎動の変化は?つわりは終わる?
(画像=『Lovely』より引用)

こんなふうに、ママの心の中にはいろいろな壁がそびえ立ってしまう妊娠12週目ですが、そんなママの気持ちを知ってか知らずか、お腹の中の赤ちゃんというのは、すくすく成長しているものです。妊娠12週目の赤ちゃんは、大きさなどどのような様子なのか、エコー写真を交えながらここからみていきましょう。

①大きさは?!

まず、妊娠12週目の頃の中の赤ちゃんの大きさについてみていきましょう。

この頃のお腹の赤ちゃんの大きさは、どのくらいの大きさまで育っているのでしょうか。

妊娠12週目の頃のお腹の赤ちゃんの身長は5cmから7cm程度、体重は15gから20g程度になっています。

まだまだエコーで見ても赤ちゃんの大きさは小さく頼りない感じがしますが、少しずつ成長していることがわかりますね。

②性別はわかるの?

妊娠12週目の頃になると、性別がわかるのではないかと期待するパパやママもいるようですね。

妊娠12週目の頃になると、確かに外性器も完成に近づきつつあり、男の子と女の子の性別がはっきりと区別できるようになってきました。

しかし、エコー検査で性別がわかるかというと、ちょっとまだエコー検査では性別は見づらいようです。

運がよければ性別がわかる人もいるようですが、まだ性別の判定は期待しない方がいいでしょう。

③胎動は?胎動は感じるの?!

妊娠12週目の頃は、胎動はどうなのでしょうか。この頃にはママはお腹の赤ちゃんの胎動を感じられるものなのでしょうか。

妊娠12週目の頃になると、お腹の赤ちゃんは元気に体を曲げたり伸ばしたり、キックやパンチをしてみたり、かなり活発にママのお腹の中で動き回っているものです。

だから胎動が感じられるかな?と胎動を期待するママも少なくありません。

でも胎動を感じられるかというと、胎動になるほどの力はまだお腹の赤ちゃんにはないようです。

妊娠12週の頃の赤ちゃんが活発に動いていても胎動にならないのは、まだ胎動を起こすほどの筋肉の力がほとんどないからです。

元気よく動いてママの子宮にさわることがあっても、それがママが胎動として感じ取れるほどの強い刺激にはならないんですね。

上手くいけばエコーに赤ちゃんが動く姿が捉えられるかもしれませんが、胎動にまではならないようです。

胎動を楽しみにしているママにはちょっと残念なことですが、初めての胎動を感じる喜びは、もう少し後までとっておきましょう。

④より赤ちゃんらしく!

妊娠12週目の頃になると、お腹の赤ちゃんの形が、より人間らしい赤ちゃんらしい姿に変わっていきます。

これから週数が進むにつれて、どんどんと姿が赤ちゃんの姿へと成長していくのがわかります。

妊婦健診が4週間に一度になってしまいますが、次の検診ではどんな赤ちゃんの姿が見られるのか、楽しみにしておきましょう。

⑤永久歯の元が!声帯も!!

赤ちゃんの歯が生え始めるのは、生後半年以上経ってからになりますが、すでに乳歯の元は、妊娠12週までに出来上がっています。

さらに驚くことには、妊娠12週の頃になると、乳歯だけではなくて、永久歯の元まで出来始めるのです。

更に声帯も発達をしてくるのがこの頃になります。

永久歯どころか、乳歯でさえも生まれてからしばらくの間は生えていなくて使えないのに、妊娠12週で永久歯が作られ始めているなんて驚きですね。

強くて丈夫な歯は一生の宝になります。赤ちゃんの歯を強くするためにも、カルシウムを充分に摂取するように気をつけましょう。

⑥呼吸の練習開始!!

妊娠12週目の頃になると、お腹の赤ちゃんは呼吸の練習を開始するようになります。

すでに鼻や口、肺の器官は完成していますが、羊水も飲み込むときに横隔膜を上下させて、肺の中に羊水を入れて吐き出すような動きが、この頃から見られるようになっていきます。

実際の酸素は、へその緒を通してママの体からもらっているので、肺呼吸をする必要はもちろんありませんし、まだ上手に呼吸をすることはできませんが、生まれてきたときに肺呼吸をするための準備をすでにこの頃から始めているのです。

⑦おしっこをしてる?!

妊娠12週目の頃になると、膀胱が発達しておしっこを出せるようになるため、口から羊水も飲んでおしっことして排泄するようになっています。

ママの子宮の中の羊水というのは、無菌状態で保たれているために、それを飲んで排泄してまたその羊水を飲んでも、全く問題はありません。

⑧耳の形が!!

妊娠12週目までには、赤ちゃんの顔のパーツはほとんどが出来上がりつつありますが、この頃になると、耳の形成が始まります。

まだ、聴覚は働いていないので、音を聞くことは出来ないのですが、これから耳が出来上がるにつれて、少しずつ音が聞こえるようになっていくので、ぜひパパやママの優しい声で沢山話しかけてあげてください。

⑨皮膚が厚くなる!

妊娠12週目の頃になると、赤ちゃんの皮膚が厚くなってきます。

それまでは、皮膚が薄くで透明でしたが、この頃には皮膚に厚みが増してきて、透明ではなくなってきます。

また、眉毛やまつげ、産毛などが生え始めるのもこの頃になります。

⑩肝臓やすい臓が機能!

妊娠12週目の頃になると、身体の中の様々な器官の発達が見られます。

この頃までには、すでに心臓や肺、腎臓、脳が機能し始めていますが、妊娠12週目の頃になると、さらに消化器官や肝臓、膵臓も機能し始めるようになります。

妊娠12週目のママの体調や様子は?!

妊娠12週目の壁!お腹の大きさや胎動の変化は?つわりは終わる?
(画像=『Lovely』より引用)

妊娠12週目の頃までのお腹の赤ちゃんの発達の様子がわかったところで、次はこの頃のママの体調や様子についてみていきましょう。

精神的には壁にぶつかりやすいと言われる妊娠12週目ですが、ママの体の方はどのような変化が見られんでしょうか。

①エコー検査の方法が変わります!

妊娠12週目になると、妊婦健診の際のエコー検査の方法が変わります。

それまでは、経膣エコーでしたが、お腹の赤ちゃんが大きくなり、経膣エコーでは写りにくくなるために、腹部エコーにこの頃に切り替える産婦人科が増えてきます。

とはいえ、経膣エコーから腹部エコーに切り替える時期は、病院によってまちまちですが、この時期に変える病院が多いようです。

エコー検査では、赤ちゃんやママの健康状態や、赤ちゃんの性別や羊水の量などがわかります。

エコーでは妊娠が順調に進んでいるかどうかを判定するのに大切な情報を得ることが出来るんですね!

エコー検査を受ける時には、検査を受けやすい服装をしていくことが大切ですよね。

腹部エコーになったら、お腹を出しやすい服装をしていくことをお勧めします。

②お腹の大きさは?!

妊娠12週目の頃のママのお腹の大きさというのはどのくらいなのでしょうか。

妊娠12週目の頃には、子宮の大きさは握りこぶし大からグレープフルーツの大きさくらいにまで大きくなっています。

妊娠前の子宮の大きさは鶏の卵1個分ですから、子宮の大きさは2倍から3倍程度になってきた感じでしょうか。

お腹の大きさは、まだそれほど目立ってはきませんが、よく気が付く人には、妊娠しているのではないかと思われる程度にはふっくらとしてきています。

まだ、普通の洋服を着ている人も、お腹周りを締め付けないように、そろそろマタニティーウェアの用意を考え始めたほうがいいかもしれません。

③トイレが近くなる!

妊娠12週目の頃になると、妊娠前に比べて、トイレが近くなったと感じる人も増えてきます。

子宮の大きさが、ある程度大きくなってきたために、膀胱や尿道が圧迫されることが、トイレが近くなる原因です。

仕事などをしていると、なかなかトイレに行けないこともあるでしょうが、トイレを我慢していると膀胱炎になってしまうこともあります。

また、トイレが近くなることを気にして、水分摂取を控えてしまうと、特に妊娠中は脱水症状になりやすくなります。

まだ妊娠していることを周囲に公表出来ない時期かもしれませんが、信頼のできる人には相談して、トイレに行きたい時には行けるようにお願いしてみましょう。

④便秘が…

妊娠すると、便秘になりやすくなる人が多いものですが、妊娠12週目の頃でも、便秘に悩み続ける人が少なくありません。

妊娠中に便秘になりやすくなる原因は、黄体ホルモンのプロゲステロンの分泌が増えることにあります。

プロゲステロンには胃腸の働きを低下させる作用があるために、どうしても便通が悪くなってしまうのです。

乳酸菌や食物繊維を積極的に取り、水分もこまめに取るなどして、便秘になりにくい体質を作るように努力しましょう。

⑤腰痛も…

妊娠すると、腰痛に悩むママさんも少なくありませんが、妊娠12週の頃でもなかなか腰痛が取れずに苦しんでいる人が少なくありません。

妊娠すると腰痛になりやすい理由は、骨盤周りの関節や靭帯をゆるめて、出産しやすくするために分泌されるリラキシンというホルモンなので、妊娠中の腰痛はある意味仕方がないものだといえます。

また、これからさらにお腹が大きくなるにつれて、身体のバランスがとりにくくなることで腰痛がさらにひどくなったり、今腰痛がない人でも、突然腰痛になってしまったりするものです。

ストレッチをするなどして、腰痛対策や腰痛予防に努めるようにしましょう。

⑥肌トラブルが…

妊娠12週目の頃のママの悩みには、肌トラブルがあります。

妊娠すると、ホルモンバランスが変わることで、肌質が変わり、肌荒れが起きやすくなったり、今まで使っていた化粧品や基礎化粧品が合わなくなってしまったりするものです。

今までつわりの辛さで、お肌のケアまで気が回らなかった人も、つわりが楽になってくるこの時期から、本格的に肌のケアの方も考えましょう。

自分の肌に合う化粧品や基礎化粧品を見つけることが大切です。

⑦貧血も…

妊娠中は、特に鉄欠乏性貧血になりやすいものですが、胎盤の完成が近づいてきて、胎盤に血液が集まりやすくなるうえに、赤ちゃんも徐々に大きくなりつつあり、赤ちゃんの成長のために必要な鉄分も増えてくるこの時期、さらに貧血になりやすくなってしまうママも少なくありません。

特に、目まいや動悸が起こりやすかったり、疲れやすいというママは貧血に要注意です。

食事で充分な鉄分が摂れない場合には、鉄分のサプリメントは妊娠中でも使っても大丈夫です。サプリメント等を活用して鉄分の摂取に努めましょう。