9歳の壁にぶつかった時の具体例4【他者への劣等感が強くなる】
自分の意識が変わり、心も体も大きく変わるこの時期は、本人が望む望まないに関わらず、他者への劣等感が強くなります。
他者と比べることで、自分のいいところも悪いところも知ることになり、子供によっては自己否定につながることもあり得ます。
具体例としては、「あの子は勉強ができるのに、自分はいつもさえない成績…」「アイツは運動神経抜群でうらやましい」といったことです。
一度ドツボにはまると、発達障害や引きこもり状態になることも…。劣等感もまた、9歳という年齢に与えられた試練なのです。
9歳の壁を乗り越える!保護者ができること1【ほめる】
学校の宿題を時間をかけてやっても、公文教室に通っても、学習の成果がすぐに出ないことがあります。それどころか、あまりにも成果が出ずに、「自分は何をやってもダメなんだ…」と、自分の殻に閉じこもってしまう恐れもあります。
「発達障害かしら?」と疑う前に、子供が頑張っている姿をくみとり、ほめてあげるようにしましょう。
「結果が出ないとほめてもらえない」と子供が思ってしまうと、失敗や挫折に対して、過度の恐れを抱くようになってしまいます。
失敗や挫折は、大きく成長するためにはとても大切なことです。それは子育てにおいて、保護者自身も実感していることではないでしょうか?
同じように、「失敗することは怖くない」ということを、子供にもきちんと伝えてあげましょう。そうすれば、子供は自然と失敗しても乗り越えていける強さを身につけてくれますよ。
9歳の壁を乗り越える!保護者ができること2【親離れさせる】
9歳ともなると、自然と親や家族よりも友達との付き合いを優先させるようになります。つまり、親離れが始まるのです。
友達関係も今までと違ったタイプの子供たちと仲良くすることもあり、保護者としては心理的に戸惑いを隠せないことも多々出てくることと思います。
よかれと思って口出ししているのに、子供が反抗しているようにしか見えないこともあるでしょう。
ですが、そこで子供のすること為すことを押さえつけてしまってはいけません。いつまで経っても、子供に自主性が育たなくなってしまいます。
心理的に寂しく感じるのはわかりますが、子供のやることに口出しするのは、極力控えるようにしましょう。子供が親離れするには、まず親が子離れすることが大切です。
子離れできれば、子育てはどんどん楽になっていきますよ。
9歳の壁を乗り越える!保護者ができること3【自分で考える力をつけさせる】
子供より何十年も先に人生を歩んでいる親としては、子育てにおいて子供が悩んでいること、ぶち当たっている物事に関して、つい口出ししたくなることもあるでしょう。
時には、「なんでこんな簡単なこともわからないの?」「やり方はアレしかないに決まってるじゃない!」と思うこともしばしばです。さらに、自分の考えを言わない子供を発達障害だと疑い始めることすらあるかもしれません。
でも、そこは公文教育のように、子供を信じてあげましょう。まずは自分で考えさせるのです。そうすることで、将来何か問題が起こっても、他人任せにすることはなくなります。
何より、自分でかみ砕いて理解したことは、大きな達成感や充実感を感じさせてくれます。子供が問題解決できないようなら、公文でも行われているように、まずはヒントや具体例を与えてあげるといいでしょう。
これは自主性を引き出すためのトレーニングになりますよ。なんなら、公文式に通わせることも考えてみるといいかもしれませんね。