妊婦のインフルエンザ予防接種【妊娠中】免疫力が下がる理由
まず妊娠するという事はお腹の中に新しい命が宿る事ですよね。この新しい命はママの遺伝子とパパの遺伝子を半分ずつ受け継いでいます。免疫力の高い状態だと、ママ以外の染色体を持った赤ちゃんの事を身体が異物と認識してしまうんです。
異物と認識すると、流産や早産に繋がってしまうので、お腹の中の愛しい命を守る為に、妊娠が分かった妊娠超初期から妊娠後期や臨月全ての月数で、ママは自分の身体の免疫力をさげていきます。
妊娠中に免疫力が下がってしまうのはその為です。
妊婦のインフルエンザ予防接種【妊娠中】接種のタイミング
毎年流行するインフルエンザですが、いつどのタイミングで予防接種を受けたら良いのか悩みますよね。
この頃は流行のピークを迎える時期がまちまちで、早い時もあれば年が明けてから3月頃に流行する場合もあります。
インフルエンザ予防接種をしても直ぐに効果は出ない
インフルエンザ予防接種は受けてからどの位の期間効果が継続するのかにもよって、接種するタイミングが変わってきますので重要な所です。
インフルエンザ予防接種は受けて直ぐに免疫が付くわけではありません。年齢によっても違いがありますのでよくご理解下さい。
妊婦のインフルエンザ予防接種【妊娠中】年齢ごとのタイミング
13歳未満は基本的に予防接種は毎年間隔をあけて2回受けます。13歳以上は毎年1度の接種で効果があります。
13歳未満は1度目の接種から4週間程の間隔をあけて2回目の接種をします。これは、元々の免疫力が低い為に1度の接種では十分な予防効果が見込めないからです。4週間の間隔をあけるのも、大人と違い免疫力が上がるまでに時間がかかる為です。
受けるタイミングとしては、11月下旬に1度目の接種と12月下旬に2度目の接種をオススメします。
13歳以上の接種タイミング
13歳以上の大人は接種してから2週間程で免疫力が上がります。なので受けるタイミングとしては12月下旬や1月上旬あたりが良いかなと思います。
ただ毎年それで良いかと言えば悩む所です。毎年流行ピーク時期が異なるので絶対と言えないからです。インフルエンザ予防接種の効果は約4か月から6カ月程と言われていますので、早く接種をすると流行ピーク時には効力が切れてしまっているなんて事もあるので、その年の流行情報は常にチェックしてタイミングをご自身で見て下さい。流行の兆しが見えた時には早めの接種を心がけて下さいね。
1歳以下のお子さんへの接種
予備知識としてこれからママになる妊娠中の妊婦さんへは覚えておいて欲しい事なので、補足情報としてご紹介します。
1歳未満の乳児に対してのインフルエンザ予防接種の効果は今の現状ではまだ未確認とされています。多くの医師や病院が1歳未満にワクチン接種をしても、抗体が付きにくいと認識しているようです。その為、ほとんどの小児科では1歳未満のワクチン接種を推進していません。もちろんワクチン接種は生後6カ月を過ぎれば可能です。
しかしあまり効果が期待できない事と、まだ体力が弱い乳児なので副作用などのリスクもあります。早くから保育園に預ける場合もあると思うので、いろんな点を考慮して判断してあげて下さい。
マタママの接種タイミング
また妊婦さんのワクチン接種時期も妊娠超初期から妊娠後期や臨月までの間全てで接種可能です。病院によっては、妊娠超初期は接種を避ける所もあるようなので、ご自身が通っている病院の方針を予め聞いておいた方が良いかもしれません。
妊婦のインフルエンザ予防接種【妊娠中】推進されている理由
妊娠中の妊婦さんは免疫力が下がっているとお話をしましたが、妊婦さんへ厚生労働省や病院がインフルエンザ予防接種を推進している理由はもう一つあります。
インフルエンザに限らずなのですが、妊娠中の妊婦さんが病気を患うと妊娠超初期であっても、妊娠後期や臨月であっても、完治するまでに長引くからなんです。
お腹の中に赤ちゃんがいるので、治療には細心の注意が必要となります。胎児に影響が出ないように妊婦さんの負担にならないようにと病院側も配慮が欠かせません。
またインフルエンザの大きな問題点と言えば、妊娠超初期から妊娠後期や臨月まで薬が使えない事なんです。