キャラクターに「自分の生活感に近いものを感じた」
――台本を受け取ったとき、どのような感想を抱きましたか?
森田望智(以下、森田):最初はシンプルに、こういう物語を思いつかれたことにとても驚きました。自分が予期していない方向に話が進行したり、ワンシーンごとに印象に残る言葉が散りばめられていたりしたので、役柄を演じ切ることで、この世の中に存在するキャラクターになれるのではないかと思いました。そしてその面白い物語に自分が入れることがとてもうれしかったです。
――映画なのでフィクションなのですが、確かにリアルな人々でしたね。
森田:創作ではありますが「実在していたらどうなっているのか?」と思わせてくれるような、自分の生活感にすごく近いものも感じました。殺人鬼や自殺志願者も出てはくるのですが、そういうわかりやすい一面だけではなく、「その人たちも人間なんだよ」ということが演じる俳優によって変わってくるような台本だと思いました。なので、そういう役柄の幅というか、膨らみも素敵だなと思いました。
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