時間をかけてお芝居を見てくれた現場

森田望智がブレイクに今思うこと「終わるぞ自分!と思いながら…」
(画像=『女子SPA!』より引用)

――人間にはさまざまな面があるので表現が難しそうですよね。

森田:印象が一個あったとしても、それが何面にも見えるようにキャラクターを作り上げることが難しいです。でも、それは人としてみんな持っているものだから、どのキャラクターにもあるんです。猟奇的な殺人者もただ単に殺人をしているだけではなくて、そこまで生きてきた生活や人生、そこで培ってきたものがある。それが組み合わさってひとつの人間なので、そこまでお芝居で見せることは難しかったですね。

――監督はテイクも多かったそうで、これだけ多面的にキャラクターを引き出そうと試みる現場も珍しいのではないですか。

森田:それは本当にありがたく思いました。多くの時間をかけてお芝居を見てくれて、最大限のものを引き出してくれました。それは監督だけではなく、その場にいるスタッフさんたちみなさんに感じたことでした。次はもっといいものをと、作りたいものを作ろうとしている。その一員になれたことはすごくうれしかったです。幸せなことだと思います。