「言いたいことが言えない夫婦関係」そのきっかけは?

それぞれの体験談をどうお読みになりましたか。自分の経験と似ていて、身につまされる、と感じられた方もいらっしゃるでしょう。

読みすすめていくと、そこには、「言いたいことが言えない」状況になるきっかけが合ったのが、おわかりいただけましたか?

結婚生活を送っていて、突然、言いたいことが言えない状況になるはずありません。

まずは、多く妻に共通するであろう、言いたいことが言えない、と気持ちになってしまったきっかけを考えていきましょう。

言いたいことが言えないきっかけ①生活習慣の違い

「言いたいことが言えない」夫婦関係を改善させるためにできること
(画像=『Plus Quality』より引用)

これは、Aさんのように、新婚時代に起きやすい問題かもしれません。恋人時代は、お互いに良い面だけを見せることができました。けれども、一緒に生活をすると、そういう訳にはいきません。

他人ですから、お互いのそれまでの生活習慣が違います。その違いが原因で、ケンカになってしまう。そんなことが続いてしまうと、もうケンカになるのが面倒だからと、妻は言いたいことが言えない。エスカレートしてしまうと、言いたいことが言えない上に、夫の顔色をうかがいながら、生活するようになってしまうのです。

Aさんのように、共働きだから、家事は半分ずつ担おうと、結婚前に話し合っている夫婦は多いでしょう。しかし、実際には女性の負担のほうが多いのではないでしょうか。夫が実家暮らしで、一人暮らしの経験がないと、女性の方が家事を教えなくてはいけない、という負担もあります。

夫よりも早く起きて、朝食の支度をしたり、帰宅後はすぐに夕食の準備をしたり、風呂掃除、洗濯などもあるでしょう。献立を考えたり、ゴミを分別したり、という名前のない家事というものも女性にはあります。

特に、夫に一人暮らしの経験がないと、何をしていいのか分からない、というより、何をしたらいいのか気づかない、ということもあるはずです。

何をしていいのか分からず横になっていたら、怒られた。こう感じる男性もいるはずです。

言いたいことが言えないきっかけ②夫が妻の気持ちを聞き入れてくれない

「言いたいことが言えない」夫婦関係を改善させるためにできること
(画像=『Plus Quality』より引用)

仕事をして、家事をして、さらに育児もこなす。世の中には、本当にスーパーウーマンと言われる人もいらっしゃるようですが、大抵の女性は、やはり、夫の助けを必要としますし、夫婦協力して生活するのが当たり前ですよね。

ただ、食器の片付けをお願いしても「いま、疲れてるから」風呂の準備を頼んでも「あとでやるから」。お願いしても、動いてくれないことがあるでしょう。

また、家事だけでなはく、子育てもしなければいけない母親。暇そうにしている夫に「子供と一緒に遊んで」とお願いすると、子供にはDVDやyoutubeを見せて、自分は寝転んでスマホいじり…。

「言いたいことが言えない」夫婦関係を改善させるためにできること
(画像=『Plus Quality』より引用)

本当にがっかりしますが、よくある光景でしょう。

「この夫には、何を言ってもだめだ」妻がこう考えてしまっても不思議ではありません。

夫は、妻に家事を任せることが出来ますが、妻は他に任せる人がいないのです。

モヤモヤしたものを抱えながら、言いたいことが言えない妻には、ストレスがかかります。そのストレスが溜まってしまうと、将来、夫婦関係にヒビが入ってしまうかもしれません。

言いたいことが言えないきっかけ③夫に怒られるという恐怖感

「言いたいことが言えない」夫婦関係を改善させるためにできること
(画像=『Plus Quality』より引用)

夫が外で仕事をし、妻は専業主婦。こういう夫婦関係でも、お互いを尊重し合いながら生活できていると問題は起りにくいのですが、こう考える夫もいるでしょう。

「俺は外で働いているんだから、家のことはしなくていい」「専業主婦は、昼間寝れるじゃないか?」

家事を手伝ってもらおうと夫に声をかけようものなら「俺は外で働いているんだ!」「家でのんびりしている人がやればいいだろ!」なんて、言われた経験はありませんか。

確かに専業主婦は家にいますが、主婦業に休みも給料もありません。働きにいけない事情も、夫は理解しているはずです。家族への愛情を心の支えに頑張っている、という女性もいるでしょう。

「言いたいことが言えない」夫婦関係を改善させるためにできること
(画像=『Plus Quality』より引用)

また現在、40代、50代女性ですと、「家事は女性がするもの」「男は外で、女は家事と育児」そういう価値観の家庭で育った人も多いはずです。

夫の母親が専業主婦、という家庭環境で育った男性であれば、知らず知らずのうちに性別による役割分担という、昔ながらの価値観を持っているのかもしれません。

女性が家事をすべきだ。そういうふうに、キレられると、もう夫を頼るのはやめよう。そう思い始めても不思議ではありません。

「夫に養ってもらっている。だから言いたいことがあっても言えない」

悲しいことですが、そういう思考回路になってしまっても、不思議ではありません。

言いたいことが言えない訳④私さえ我慢すれば…

「言いたいことが言えない」夫婦関係を改善させるためにできること
(画像=『Plus Quality』より引用)

結婚して、ケンカをしながらも夫婦一緒に生活をしてきて、子供にも恵まれた。けれども、子育てもまた、ケンカの種をうむことになります。子供が小さいときは、本当に手がかかります。初めての子供なら、なおさらです。

子供が泣き出したとき、様子を見に行ってほしいと夫に頼むと「僕じゃ泣き止まないし~」と断る。少し休みたいから、子供と公園に行ってきて、と頼むと「僕も疲れてるんだけど」と嫌がる。こんな経験あるある、という女性も多いでしょう。

「言いたいことが言えない」夫婦関係を改善させるためにできること
(画像=『Plus Quality』より引用)

また子供が成長するにつれて、教育の問題も出てきます。

「子供の成績が悪いぞ!」「ゲームばっかりさせてるからじゃないか!」こう言って妻を責める夫もいます。こういう夫ですと、もう妻が何を言っても、聞く耳をもたないかもしれません。

夫に、何を言っても否定される。口を出せば言い合いになる。いろいろケンカを繰り返すうちに、妻の出す答えは、「もう、私さえ我慢すれば…」

言いたいことが言えない状況が続くと、妻は、自分の気持ちを伝えるのを止めようという気持ちになってしまい、夫婦の信頼感がなくなってしまう可能性があります。