20代~50代の間で約70%の女性が冷え性に悩んでいます。

体が冷えると肩こり、むくみ、不眠など様々な症状を引き起こします。

冷え性の根本的な対策は体質改善を必要とするため、長期的に取り組むことが重要です。

そこでおすすめなのが『ヨガ』です。

自宅で簡単にできて、冷え性の改善に効果の高いヨガポーズ5選をご紹介します。

冷え性が起こる原因とは?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

冷え性の直接的な原因は、冷えを感じる部分に血液が十分に行き渡らないことです。

血液が行き渡らない原因としては、血液の循環機能低下、自律神経のアンバランス、筋肉量不足が考えられます。

原因1:血液の循環機能低下

血流の循環機能の低下は、冷え性を引き起こします。

血液は熱を体中に運ぶ役割を担いますが、血流が滞り熱を十分に運べないと、その部分に冷えを感じます。

人の体は、生命に関わる重要な臓器に対し優先的に血液を送り、保温する性質があるため、冷えが起こりやすいのは手足など心臓から遠い体の末端です。

原因2:自律神経のアンバランス

自律神経のアンバランスも冷え性の原因の1つです。

人には生命活動を維持する仕組み=自律神経があります。

自律神経は興奮時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経で成り立ち、バランスを保つことで健康を維持します。

交感神経が優位になると筋肉は緊張しますが、これは、身の危険を感じた時に即時対応するための本能です。

この交感神経は、ストレスを感じると簡単に優位になってしまうため、現代人は常に筋肉が緊張している状態になりやすいといわれています。

筋肉が常に緊張していると、血行不良が起こり、冷えが生じます。

原因3:筋肉量不足

筋肉量が不足すると冷え性が起こります。

体を動かす時にはエネルギーを必要としますが、このエネルギーは筋肉で作られ、同時に生産されるのが熱です。

また、筋肉と基礎代謝は関係性が深く、筋肉量が増えると基礎代謝が上がります。

基礎代謝が上がると、日常生活に必要なエネルギー量が増え、筋肉でのエネルギー代謝が活発化し、熱をたくさん生み出します。

体が冷えるのは、筋肉量が少ないことによる熱不足かもしれません。

冷え性対策にはヨガが効果的な3つの理由

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

冷え性対策にヨガが効果的なのは、全身の筋肉をバランスよく使うことで、冷えの原因を撃退できるためです。

また、自宅で簡単にできるため、継続しやすいところも冷え性対策には重要なポイントです。

効果1:血行の促進効果

ヨガには血行の促進効果があり、冷え性対策になります。

ヨガはストレッチ要素の高いポーズが数多くあります。

ヨガで血行が促進されるのは、ストレッチ効果で筋肉が柔らかくなり、血管を圧迫することがなくなるためです。

また、頭を心臓より低くする逆転のポーズは、体の下に溜まりがちな血液を全身にめぐらせるため、血行の促進に最も有効なポーズの1つです。

効果2:自律神経のバランスを整える

ヨガには自律神経のバランスを整える効果があります。

ヨガのポーズを取る際には、必ず深い呼吸が伴います。

自律神経は基本的にコントロールできるものではありませんが、呼吸は唯一自律神経を自分の意志でコントロールできる手段です。

ヨガは吐く呼吸に意識を向け、副交感神経を優位にする呼吸法もあります。

普段、交感神経が優位な場合は、意識的に副交感神経を優位にすることでバランスを保つことができます。

効果3:筋トレ効果

パワー系のヨガには筋トレ効果があります。

ダンベルなどの道具は使いませんが、自分の体重を負荷として筋肉を強く使います。

特に、下半身に負荷をかけるポーズは高い筋トレ効果が期待できます。

体の中で最も筋肉量が多いのは下半身、特にお尻周りです。

下半身だけで全体の60%、お尻には20%の筋肉が集中しています。

下半身を強く使うポーズを多く取り入れることで、効率的に筋肉量を増やすことができます。