ボケ感ってどう撮る? F値やISO感度の役割
ここからはいよいよ一眼レフカメラらしいボケ感のある写真の撮り方を説明します。
ボケ感のある写真が撮れるようになることで、カメラを使うことが楽しくなりますよ!
「F値」とは?
F値とは、ボケ感と明るさをコントロールする設定項目のことをいいます。
背景をボカした写真を撮りたいときにはこのF値を小さくすることがポイントですよ。
- F値の数値を小さくする・・・背景がボケる、明るい写真が撮れる
- F値の数値を大きくする・・・全体にピントが合う、アンダーな写真が撮れる
ちなみに、F値の数値を小さくするとレンズについた窓が開き、F値の数値を大きくするとレンズについた窓が閉じます。また、F値の数値を大きくし窓が小さくなることを「絞る」と表現することもあります。
ニュアンスが逆で覚えにくいので、はじめのうちはF値の数値をどうするとどんな写真が撮れるのか、マスターしておくと良いでしょう。
F値の使い方
F値は撮影したいイメージに合わせて設定します。撮りたい雰囲気やイメージを明確にした上で、被写体に合わせて設定するのがおすすめです。
背景をぼかしたり、ふんわりした写真や暗い場所で撮影したいとき | F1.4〜F2.8 |
ほど良くボケ感のある写真やシャッターチャンスを優先して撮影したいとき | F4〜F5.6 |
シャープな写真や背景までしっかり見せたい、風景写真の定番、集合写真の撮影 | F8〜F11 |
ただし、使用するレンズによって設定できる幅が変わるので、注意してくださいね。
「シャッタースピード」とは?
シャッタースピードとは、シャッターを切る速度のことをいい、「ブレ」と「明るさ」をコントロールする項目です。
カメラのモニターではシャッタースピードのことを「SS」と表記されます。
- シャッタースピードが速い・・・ブレにくいが、光を取り込む時間が短い
- シャッタースピードが遅い・・・ブレにくいが、光を取り込む時間が長い
シャッターを切る速度が速ければ速いほど手ブレを防ぎ、光を取り込む時間が短くなります。
シャッタースピードの使い方
基本的にシャッタースピードは、被写体に合わせて設定します。被写体別で適切なシャッタースピードはこちらになります。
スポーツ中や走っているときの撮影 | SS 1/2000以上 |
子どもやペットが被写体の時や水しぶきを撮りたいとき、明るい屋外での撮影 | SS 1/500以上 |
被写体が止まっていたり、暗い屋内での撮影 | SS 1/100以上 |
星空や花火、川や滝で水の流れを撮影したいとき | SS1秒以下 |
撮影環境やF値によってはこちらのシャッタースピードでは明るさが足りない場合があります。
そんなときには、この後説明するISO感度で明るさを調節してくださいね。
「ISO感度」とは?
ISO感度とは、カメラが取り込んだ光をどれくらい増やすか、数値化することをいいます。
ISO感度の数値が上がれば上がるほど、カメラが取り込んだ光を増やす数値が増え、明るい写真が撮れるようになります。
ISO感度の使い方
最初は撮影シーンに合わせて適切なISO感度に設定しておきます。撮影シーン別で適切なISO感度はこちらの表の通りになります。
晴れの日の屋外、日当たりの良い場所での撮影 | ISO100 |
曇りの日や日陰での撮影 | ISO200 |
晴れた日の屋内での撮影 | ISO400〜1600 |
曇りや夜間の屋内での撮影 | ISO800〜3200 |
星空の撮影 | ISO3200〜6400 |
その後、F値とシャッタースピードを設定した上で、明るさが足りないな…と感じたら、一段ずつ上げていきましょう。
カメラの構造上、ISO3200以上上げてしまうとカメラのスペックによってはノイズが出て画質が悪くなってしまうので、上げすぎに気をつけてくださいね。
基本の使い方をマスターしてカメラライフを楽しもう!
最初からF値・シャッタースピード・ISO感度、すべてをご自身で設定することは難しいでしょう。
はじめてカメラを手にする方でも、少しずつ一つひとつの項目を理解した上でカメラでの撮影を続けていくと、難しいと思っていた一眼レフカメラも使いこなせるようになります!
基本の使い方をマスターすると撮りたい写真が思い通りに撮れるようになるので、カメラでの撮影がもっと楽しくなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
提供・トランカ
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