柔道整復師/パーソナルトレーナーのヒラガコージです。睡眠は人生の1/3の時間を費やすとも言われ、睡眠の質の高さを求める人もいますよね。そこでより良い枕を探す人も多いでしょうが、世の中には数多の枕があってどれがいいのやら…「まくら難民」という言葉もあるくらいです。

 そこで今回は身体の構造から正しい枕の選び方をご紹介します。

①枕の形状に正解はない

ぐっすり眠れる枕の選び方、確認するポイントは3つ。プロが解説
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです(以下同じ)

 枕の形は、筋肉量が少なくて身体の線が細い人は低めの枕、肩周りに筋肉が集まっている人は高めの枕と相性がよいでしょう。でも、これこそが正解だ!という枕はありません。その理由はとてもシンプルで、それぞれに体格の違いがあるからです。

 人間の背骨、首の骨には自然なカーブがあって、これによって重たい頭を効率よく支えられています。首の形、頭の形がそれぞれ違うため、枕の高さや形状はその人によって合うものが異なるわけです。

 姿勢良く立った状態だと首の自然なカーブが見られます。この状態を仰向けになって再現できる枕の高さがその人にとってフィットしている状態です。これは枕の販売店で計測してもらうか、背中を壁に当てて立った際の壁と後頭部の距離感を図って、その分だけの厚さの枕を選ぶのもいいでしょう。

②大きさにも注目

ぐっすり眠れる枕の選び方、確認するポイントは3つ。プロが解説
(画像=『女子SPA!』より引用)

枕の形には凹凸や高さだけでなく、大きさも大切なポイントです。いくら背骨のカーブなどにフィットしていても、頭をしっかり支えられていなければ毎晩数時間使うとなるとストレスがかかります。また、睡眠時は無数の寝返りを打つので、左右に体勢を変えても頭が落ちないような大きさを確保してあげるといいでしょう。

 枕の基本サイズはセミシングル(35×50cm)、シングル(約43×63cm)、セミダブル(50×70cm)、ダブル(43×120cm)とあって、女性の場合だとセミシングル~シングルが一般的です。

 ところが寝返りの回数や範囲が広い人では、これらのサイズだと頭が枕から落ちてしまうこともあります。その場合はセミダブルを選んで、どんなに寝返りを打っても頭が枕の上から落ちないようにして、常に頭や首を守られている状態にするのがよいでしょう。