「加入している医療保険の保障内容は、このままで十分?」、「自分に向いているのは掛け捨てタイプ? それとも貯蓄タイプかな?」と、保険の見直しや加入を検討している方は多くいらっしゃるでしょう。年齢だけでなく、家族構成や働き方が変化するときにも備えておきたい保障は変わります。今どのような保障が必要かは、ライフステージに合わせて考えてみましょう。女性の保険の選び方を解説します。
女性向け保険を選ぶべき?
医療保険やがん保険には、「女性向け」と書かれている商品がいくつかあります。女性向けの保険は通常の医療保険やがん保険とどのような点が異なっているか気になりますね。女性は、女性向け保険を選ぶメリットがあるのでしょうか?
女性向け保険は、「通常の医療保険・がん保険に特約が付いて、女性特有の病気で治療した場合には、手厚い給付金が受け取れる」内容の保険です。
女性向けの保険で受け取った手厚い入院給付金は、個室を利用する場合の差額ベッド代や家事を担当している妻であれば、入院している間に必要な家族の外食費やクリーニング代、などにも充てられます。これらがあれば、治療に専念しやすいですね。
しかし、保障内容が充実しているとその分支払う保険料は多くなります。どのような費用が必要か、貯蓄でまかなえるかなど、選ぶ時はよく検討しましょう。
ライフステージ変化が多い女性の医療保険はこう選ぶ
人の一生を年齢に応じて「幼年期、青年期、壮年期、老年期」などに分けた段階のことをライフステージと言います。家族では、新婚期、育児期、子独立期、老夫婦期、などに分けられます。
保険を選ぶときは、ライフステージに合わせて選びましょう。家族が増えたなど保障額が不足する場合は、追加しておくと万一のときに備えることができます。加入したときには必要だった内容が今は必要でないなら、見直すことで保険料の負担を軽減することができます。
保険は、大きく分けると、保障を重視し解約時に解約返礼金がないか、あってもごくわずかな「掛け捨てタイプ」と、健康お祝い金や解約返戻金のある「貯蓄タイプ」があります。
独身の間は掛け捨てタイプで様子を見て
掛け捨てタイプの医療保険を選ぶメリットは、貯蓄タイプに比べて割安な保険料で大きな保障が準備できる点です。より自分に合った保険に変更するときにも、元本割れなどがなく見直しが行いやすいです。
貯蓄・積立タイプは収入に余裕があれば加入でO K
貯蓄・積立タイプを選ぶメリットは、保障と同時に貯蓄ができる点です。掛け捨て部分の保険料に貯蓄部分の保険料が上乗せされている商品ですから、収入に余裕があれば選ぶということでよいでしょう。
先進医療保障は必要?保障内容を選択するポイント
先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度な医療技術による療養を指し、技術料の全額が自己負担になります。実施している機関や病気の種類が限られているので、受けることができない場合も考えられます。しかし、技術料が高額になる治療もあり、特約をつけておきたいという方がいらっしゃるでしょう。
現在加入している保険によっては、古い先進医療特約を新しい先進医療特約に変更できたり、追加できたりできる商品があります。加入するときに付帯するほか、保険料が特約より割高になりますが先進医療保険を単独で加入することもできますので、選びやすくなっています。
女性に人気の医療保険3つ
女性に人気のある医療保険を3つ紹介します。
1) オリックス生命:医療保険 新キュア・レディ
特約を選んで、女性特有の病気やがんに備えることができます。
40歳女性
保険料:2,075円
保険料払込期間:終身
保障内容:入院給付金日額5,000円(女性特有の病気・がんの場合10,000円) 手術給付金 先進医療給付金
2) 東京海上日動あんしん生命:メディカルKitNEO
短期・長期の入院に対応でき、乳房再建給付金が受け取れるなど女性向けの保障が充実しています。本人だけではなく家族もさまざまなサービスが利用できます。
40歳女性
保険料:2,284円
保険料払込期間:終身
保障内容:入院日額5,000円 手術給付金 放射線治療給付金 初期入院保障特則 3大疾病は入院支払日数無制限 先進医療給付金 女性疾病保障特約
3) ライフネット生命:終身医療保険自分への保険3
「エコノミーコース」と、がんや先進医療の保障のある「おすすめコース」を選べます。
40歳女性
保険料:4,276円
保険料払込期間:終身
保障内容:入院給付金5,000円 女性入院給付金 手術給付金 がん治療給付金 先進医療給付金 先進医療見舞給付金 3大生活習慣病は入院日数無制限
以上の3つの医療保険はどれも掛け捨てタイプ、終身型です。割安な保険料で大きな保障が準備できますね。
保険料と内容のバランスを考えて加入して
妊娠中でも一定の条件を満たすと加入できる商品も販売されています。保障の範囲が広くなればその分保険料は割高になってしまいますので、現在加入している保険の内容や貯蓄の状況なども確認して、しっかりと検討し加入してください。
文・藤原洋子(ファイナンシャル・プランナー)
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