キャリア
2019/10/12

派遣社員の年収の目安とは?高めの職種・業界はどこ?

(写真=imtmphoto/Shutterstock.com)
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ライフスタイルに合わせて、勤務場所や業務内容などを自由に選んで働けるメリットがある派遣社員。家事・育児・介護などと両立しやすいため、派遣社員を選んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、これから派遣社員として働こうと思っている方には、「正社員と比べて収入面でどれくらいの差があるのだろう」と不安を感じている人もいらっしゃるはず。正社員との年収差だけでなく、派遣社員でも年収が高い業種や業界などを知って、収入アップできる方法についてお伝えします。

派遣社員の年収は地域・業種によって違う

(写真=aijiro/Shutterstock.com)

厚生労働省「2017年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」によると派遣社員として働く人は、約156万人で、派遣社員全体の平均賃金は8時間あたり1万3,831円です。月に1日8時間×20日間就労と考えると月収は27万6,620円となります。

ただし、地域や業種によって賃金は異なります。例えば、都道府県別でみると、派遣社員の賃金が全国で最も高い都道府県は神奈川県で、1万5,589円。最も低いのが鳥取県の9,036円です。1日8時間×20日間の就労で考えると、月収の差は約13万円と大きな開きがでます。

次に、業種ごとに見てみましょう。最も賃金が高いのは、「医師・歯科医師・獣医師薬剤師」で2万3,404円、次いで「情報処理・通信技術者」で1万8,245円、「建築・土木・測量技術者」1万7,785円、となっています。逆に賃金が低い職種は、「飲食物調理従事者」8,540円、「接客・給仕職業従事者」9,221円、「介護サービス職業従事者」9,325円などがあります。

年収が高い派遣業種はどこ?

(写真=Creativa Images/Shutterstock.com)

前述の通り、賃金が高い派遣業種は医師・歯科医師・獣医師薬剤師、情報処理・通信技術者、建築・土木・測量技術者、であり「専門的資格やスキル」が必要な業種となります。医療関係では資格が必要となる「保健師・助産師・看護師」(1万4,611円)、「医療技術者」(1万3,653円)は賃金が高くなっています。

女性が活躍しやすい事務系の仕事も、「会計事務従事者」(1万1,117円)、「一般事務従事者」(1万219円)、と比較的収入が高いと言えます。また、コミュニケーション能力が高いと言われる女性なら、「営業職」(1万3,493円)、「経営・金融・保険専門職業従事者」(1万2,865円)も良いのではないでしょうか。自分にどんなスキルがあるか、整理してみると良いですね。

派遣社員の年収は正社員と比較すると低い?

(写真=PIXTA)

正社員と派遣社員、雇用形態で収入を比較するとどうでしょうか。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査 結果の概況(2018年)」によると、女性正社員の平均年収は265.3万円、正社員以外は187.9万円となっています。業種や企業の規模で正社員の年収、派遣社員の年収は異なりますが、正社員に比べるとボーナスがないことも多く派遣社員の年収が低い傾向にあります。

正社員の平均年収を業種別にみた場合、年収が高い業種は「教育・学習支援業が」329.8万円、次いで「情報通信業」が318万円、「学術研究・専門技術サービス」が307万円という順位になっています。

一方、年収が低い業種は「宿泊業・飲食サービス業」218万円「製造業」233.9万円、「生活関連・娯楽業」238.2万円」となっており、平均年収は業種によってもかなり違いがあるようです。前述の通り、派遣社員の場合でも情報通信業は収入が高く、飲食サービス業は収入が低くなっていることから、正社員、派遣社員ともに収入が高くなる業種は似ていることが分かります。

また、年収は企業規模別でも異なります。正社員の場合、大企業では298.5万円、中企業で261.8万円、小企業で234万円と、約60万円以上も年収に差が出ています。企業規模の定義は、常用労働者の人数の違いによるもので、大企業は1,000人以上、中企業は100~999人、小企業は10~99人です。派遣社員の場合も、企業規模によって年収は変わります。大企業で195.8万円、中企業で187万円、小企業で174.3万円と、正社員の収入差よりも差は少なくなりますが、約20万円の年収の違いがあります。

派遣社員として年収をあげるには?

(写真=PIXTA)

正社員と派遣社員の収入に関して統計を基に状況を把握してきましたが、派遣社員として年収をあげるには、どうすればよいのでしょうか。ポイントは、専門性を磨くこと。「正社員もそうではないか」と思われる方もいらっしゃいますが、派遣社員の場合は今の業種で専門性を高めることが難しければ、業種を変えてキャリアチェンジしていきましょう。

また、派遣社員の場合は、勤める会社の規模を変えてもらうこともできます。その際には、派遣元のコンサルタントなどに相談できることも派遣社員の良い点ですね。また、希望する職種に強い派遣会社に変えたり、賃金交渉をしてもらったりすることで収入アップも望めます。

年収や取得スキルも考えて派遣先を選ぼう

(写真=PIXTA)

派遣社員でも、企業規模や業種をしっかり見極めることで収入面、働きやすさの両方を得ることは可能です。ただし、そこに必要なのはスキルや資格。やみくもに勉強するのではなく、しっかりキャリアプランを描いた上で、必要な武器を身に付けましょう。

文・冨士野喜子(ふじのFP事務所)

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