ハイクラスの転職を考えるとき、大きなポイントになるのが年収です。今回は、転職で年収アップをはかっていきたい時に高年収を望める業界や職種をご紹介します。さらに、業界未経験者や女性が年収アップしていくためのポイントも確認しましょう。

高年収の転職が望める業界

(写真=PIXTA)

金融業界

2019年度高収入の転職が最も望める業界は、「外資系金融」でしょう。金融業界の中でも投資・証券業界は特に注目です。「ゴールドマン・サックス証券」「GCA株式会社」「メリルリンチ日本証券」などは高年収で有名です。

投資・証券業界における日本の会社では「日本M&Aセンター」「野村証券」などが、外資系企業と同様に高年収で知られています。

投資・証券業界は、高収入であると同時に、成果主義で成果に応じて報酬に大きな差が出ることも周知の事実です。実績次第では、3,000万の年収も可能なのが投資・証券業界の大きな魅力です。

不動産業界

次に注目したいのが「不動産」業界です。首都圏の高品質の不動産賃貸・管理・投資を行う企業の中でも大手と呼ばれる企業は、年収1,000万以上が想定されます。例えば、「ヒューリック」「日本商業開発」「三菱地所」「東急不動産HD」「三井不動産」などが1,000万を超える高年収で知られています。

シンクタンク・コンサルティング業界

「シンクタンク・コンサルティング」業界の中にも、高収入が望める企業が存在します。例えば、「アクセンチュア」「野村総合研究所」「ボストンコンサルティンググループ」「マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社」などは、1,000万を超える高年収が見込まれます。

その他

IT業界では、「Google」や「シスコシステムズ」、メーカーでは「キーエンス」「P&G」などが高年収で知られています。

高年収の転職が望める職種

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2019年度高収入の転職が最も望める職種は、「システムアナリスト」です。システムエンジニアは、情報化社会が進む中で、情報システム全体に関わる専門家として企業における人材価値が非常に高い職種です。そのため年収も高く、1,000万円を越える報酬が期待できます。

企業に向けて、新規事業、事業変革、イノベーションなど、経営戦略に関わるコンサルティングを実践する「経営戦略コンサルタント」も1,000万円を超える高年収が期待できる職種です。

その他、治験が正しく実施されているかを確認する「臨床開発モニター(CRA)」や、「不動産営業」も高年収を期待できるでしょう。

20代の転職なら未経験でも問題はない

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1,000万円を超える高年収の仕事を目指すためには、キャリアを積んでいく必要があります。高年収が期待できる業界や職種を見ても分かるように、高年収の転職には、それに見合ったスキルとキャリアが要求されます。また、年齢が高くなるにつれ、転職時のハードルは高くなるでしょう。

キャリアやスキルを積んでいくために転職を考えるのであれば、企業に就職して3年目が時期的に最適だといわれています。3年目というと20代での転職になるはずですが、社会人としての基礎は積んできている人材です。その業種・業界が未経験であっても、自分が身につけたスキルやキャリアを活かせる企業を選択することが成功のポイントになります。

一方、30代以上の求職者は、高いスキルとキャリアを要求される傾向があります。求職する業界が未経験の場合、これまでの経験の中でどのように応募企業に貢献できるのかなど、これまでの社会人経験をもとにしっかりと自己PRできるかどうかが転職の成否を決めるカギとなるでしょう。

年収アップに成功した女性の共通点3つ

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年収アップに成功した女性には3つの共通点があります。1つ目は、明確な目標を持っている点です。明確な目標を持つことで、目標達成に向けて、不足している課題がハッキリしてきます。そして、不足している課題をクリアにするために、学習や、資格の取得、英会話教室に通うなどの具体的なアクションを起こし、スキルを磨いているのです。

2つ目は、健康管理です。年収アップに成功した女性は、美容と健康への自己投資に余念がありません。スポーツジムに通ったりジョギングしたり、食生活に気を配るなどといった健康維持はもちろんのこと、エステサロンやマッサージに通い美容にも気を使ってモチベーションを高めています。

3つ目は、人とのネットワークづくりを心掛けている点です。サイドビジネス、旅行、留学、異業種交流会などに積極的に参加し、見聞を広めながら人脈を広げるアクションを起こしています。

転職活動の際に見るべきは基本給だけじゃない

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高年収が望める会社への転職に成功するには、給与規定で定められた報酬額が高い企業を選ぶことはもちろん、次のポイントを押さえることが非常に大切です。

まず、報酬額は入社時だけでなく、数年後の年収額を試算して考慮すること。また、インセンティブにも注目しましょう。実績に応じた給与制度を採用している企業であれば、実力のある人材と認められることで大幅な年収アップが期待できます。

さらに、福利厚生と諸手当もよく確認してください。福利厚生と諸手当の違いは実質の収入額に大きく影響するケースがあります。

高年収の転職を成功させるにはスキルアップが必要

企業が中途採用の募集をする理由は、大きく分けると3つあります。1つ目は、離職者が出てしまい、欠員補充を目的としている場合です。2つ目は、即戦力の補充です。業務拡大や新規事業のスタートにあたり、新たな人材の補充が必要になったケースなどがこれにあたります。3つ目は、職場での適応力への期待です。新卒採用者を育成するより、基本的なスキルとキャリアを備えている人材の方が、教育コストが低く抑えられるでしょう。

この3つをよく理解し、希望する企業はどんな人材を求めているのかを想像した上で転職活動に挑むことが大切です。いずれにしても、企業が求めているものは、新卒採用とは大きく異なります。転職を成功させるためには、求められるスキルやキャリアを身につけ、企業から選ばれる人材にならなければなりません。高年収を目指すなら、明確な目標を持ち、将来のためにスキルを磨くことが大切といえるでしょう。

文・小塚信夫(ビジネスライター)

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