4.スコティッシュフォールド飼育のポイント

【獣医師監修】スコティッシュフォールドの性格や飼い方のコツ、なりやすい病気まで全部紹介!
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

「スコティッシュフォールド」は、ある疾患にかかりやすい猫種です。
迎える前に知っておきたい、「スコティッシュフォールド」がかかりやすい病気について紹介します。

【遺伝性疾患】骨軟骨異形成症

骨軟骨異形成症(こつなんこついけいせいしょう)は、スコティッシュフォールドに特徴的な遺伝性疾患です。強い骨の異常、骨瘤(コツリュウ)が関節付近にできることで痛みを発します。症状のひとつとして、指の骨の骨格変形などが見られます。

症状が進むと四肢の関節に痛みを抑えるために、動いたり、歩いたりすることを嫌がるようになります。現時点では有効な治療法がないため、発症後に行えるのは投薬により炎症を抑えたり、痛みを緩和させたりする対症療法のみとなります。

骨軟骨異形成症は、猫の外見から気づくのが難しい病気です。そのため、日々の歩き方などをよく観察し、小さな異常が見られた際に、なるべく早く気づいてあげることがポイントとなります。
SNSなどで人気な、両後肢を前に放り出した“スコ座り”などが頻繁に見られた場合も注意が必要です。これは、関節にかかる負担を軽減するポーズで関節に疾患がある場合や肥満の子によく見られます。

異常に気づいたら、一度しっかりと動物病院で検査を受けることをおすすめします。
もし足の痛みが出た場合には、室内の段差を減らす、体重をコントロールするなどのサポートを行ってあげると良いでしょう。

尿路結石症・外耳炎

その他、スコティッシュフォールドがかかりやすいといわれる病気に「尿路結石症」や「外耳炎」があります。この2つは遺伝性のものではなく、特に「尿路結石症」は多くの猫種がシニア期に発症する病気です。

5.まとめ

見た目も性格もとってもチャーミングで人気の猫種「スコティッシュフォールド」。
特徴的な遺伝性疾患をもつ猫種ですので、日々の観察と定期的なチェックで“小さなサイン”を見逃さないようにしてください。

それ以外に特に難しい飼育のコツなどはない猫種なので、愛情をたっぷり注ぎながら接していくことが何より大切になります。
あとは被毛が密に生えている猫種なので、週に2度ほど、ブラッシングしてあげると肌が健やかに保たれ良いでしょう。

日々のお手入れを通して、愛猫の様子をしっかり観察することで病気の早期発見にもつなげ、一日でも長く、愛猫との幸せな日々をつないでください。


提供・犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)

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