私たち人間の「家」と同じように、犬がリラックスしながら安心して過ごせる空間となるのが「ハウス」です。
ハウスは、犬や飼い主さんの穏やかな生活を守るためにとても大切な空間。だからこそ、ハウストレーニングはしっかりとしておかなければいけません。
ここでは、ハウスのしつけが役立つシーンや、しつけ方のステップをご紹介します。

1.ハウストレーニングをする理由は?

犬のハウストレーニングとは、犬がケージやクレートなどにスムーズに入り、そこで落ち着いて過ごすことができるようになるためのトレーニング。
「ハウス」が上手にできるようになると、犬の苦手な場所や不慣れな環境下でも安心して過ごせるようになるため、心穏やかな生活を送るためには欠かすことのできないトレーニングです。

では、具体的にはどのようなシーンで、このハウスのしつけが役立つのかを見ていきましょう。

2.ハウスのしつけが役立つ場面とは?

【ドッグトレーナー監修】犬のハウスのしつけ方は?効果的な練習方法とコツを解説
(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

場面1 愛犬の苦手な環境下

例えば、外で大きな音が鳴っている、家族以外の人が家の中にいる、などの苦手な環境下にいるとき、犬は恐怖や緊張で大きなストレスを抱えます。
犬にとってハウスが“自分の安心する場所”であれば、そんなときでもストレスを最小限に抑えることができるでしょう。

場面2 飼い主さんとのおでかけ

車での移動がスムーズになることに加え、電車などの公共交通機関も利用できるようになります。愛犬とのおでかけの幅もグンと広がり、一緒に楽しめることが増えていくでしょう。

場面3 お留守番や宿泊

長時間家のお留守番や、動物病院やペットホテルなどに宿泊をしなければならないとき、不安な気持ちから吠え続けたり、家の中を荒らしてしまったりすることがあります。
ハウスのしつけは、こういった問題行動の軽減にもつながります。

場面4 災害時の避難所

万一の災害時、犬は避難所でクレートやキャリーの中で過ごすことになります。
日頃からハウスのしつけがしっかりとできていれば、周囲の人へ迷惑をかけることなく、犬にとってのストレスも軽減させることができるでしょう。

場面5 動物病院の受診

嗅覚の鋭い犬にとって、動物病院のにおいは緊張や不安のもと。ただでさえ緊張する診察を控えた待合室では、少しでも穏やかに過ごしたいものです。
日頃からクレートやキャリーに慣れていれば、そんなときでも落ち着いて待つことができるようになります。