田辺さん「ちょっと前までの私は結構自虐しがちだったんです」
写真提供:文藝春秋
――ぼる塾田辺さんは、Twitterの固定ツイートで「私なんてーって言葉を撲滅したい。 褒められたら世の女性全てがまぁねーって返せるようになったらいいなー。」と書かれていますね。そうした考え方がつづ井さんと通じるものがあるのかなと思いました。
田辺:つづ井さんとスタンスが共通しているというのは嬉しいです。私はこうしたマインドを酒寄さんからもらいました。ちょっと前までの私は結構自虐しがちだったんです。ちょっと面白いつもりでついつい自虐的なことを言ってしまう。でもそこで起きる笑いって嫌な笑いなんですよね(笑)。
それで、周りに「そんなことないよ」って言わせてしまったり。そういうやりとりが。なんかもういたたまれなくて。だから、「まぁねー」って返せるようになれたらいいなって。そういう風に考えられるようになれてよかったなって思います。
つづ井:「自虐するのはよくない」って言いやすい時代になってきているというか、受け入れられやすい流れになっていると私自身感じていて、あのnoteがあれだけ反響いただいたっていうのもそうなんですけど、過去に言いたくても言えなかった人たち、言うために頑張ってきた人たちがいたから、今私がこうして「楽しいよ」って言えるんだなと、日々感じてます。
酒寄さん「私の人生は私のものなのに、私が私を傷つけてどうする」
写真提供:文藝春秋
――田辺さんがそうした考えに至ったきっかけは酒寄さんなんですね。
酒寄:自分の人生の主役は自分なのに、なんで自分を否定しなきゃいけないんだっていう気持ちがあって。ぼる塾が出てきたばっかりの頃に、「3人で完璧だから、4人目いらないから出てこなくていいよ」っていう意見が結構多くて。
つづ井:えーっ。
酒寄:「みんな私のことなんていらないのかも」って思っちゃったんですけど、その時は、逆に田辺さんが「知らない『みんな』のことでなんで酒寄さんが自分の人生楽しめなくなってるんだ!みんなって誰なんだよ!」って言ってくれて。
確かに、私の人生は私のものなのに、私が私を傷つけてどうすると思って。1回しかないなんだから、自虐するよりも楽しくハッピーに過ごすのが正解な気がします。