山形県にある出羽三山は、月山を初めとする山々や、羽黒山五重塔、出羽三山神社など数多くの有名な観光スポットがある場所です。特に、出羽三山の表玄関でもある羽黒町には、修験者や参拝客、登山者向けの民宿や宿坊が数多くあり、出羽三山の精進料理を食事をいただくことができます。今回は、昔ながらの文化が残る羽黒町の宿坊に泊まり、羽黒山・出羽三山神社を参拝するモデルコースを紹介します。
出羽三山とは?
出羽三山とは羽黒山、月山、湯殿山の総称です。明治時代までは神仏習合の権現を祀る修験道の山でしたが、明治以降は神山となり、羽黒山、月山、湯殿山それぞれで神様を祀りし信仰されてきました。また、開山以来より続く羽黒派古修験道は現在でも受け継がれています。
出羽三山信仰が残る羽黒町
出羽三山を訪れるなら、修験道の文化が息づく羽黒町に泊まってみるのもいいかもしれません。山岳修験の霊場として信仰を集める出羽三山の表玄関にある羽黒町には、民宿だけでなく沢山の宿坊があり昔ながらの風習を肌で感じることができますよ。
羽黒山を参拝する前に宿坊に泊まってみよう
時期にもよりますが、予約がとれれば宿坊へ泊まってみるのも面白いかもしれません。筆者は、羽黒山参詣道入り口から少し歩いたところにある宿坊 三光院に宿泊しました。宿坊では、精進料理をいただけるだけでなく、ご祈祷にも参加することができます。
客室は和室
客室にはテレビやお布団、お茶セット、浴衣などが用意されています。お風呂やトイレ・洗面は共同となりますが、館内にはご祈祷を行う祭壇などがあり、普通の宿とは異なった滞在を楽しむことができますよ。
朝はご祈祷に参列
宿坊では朝食前にご祈祷を行なっています。参加は自由なので、早起きして参列するのがオススメです。宿泊した際は、ぜひ参列して護摩行を見てください!
食事は精進料理をベースにした御膳
出羽三山の精進料理は、出羽三山の修験道によって生まれた羽黒地域固有の精進料理なんだそうです。筆者は、山菜が採れる時期に訪れましたので、山菜をメインした料理をいただきました。また、鶴岡市名物の胡麻豆腐や煮物もいただくことができます。
夕食、朝食共にシンプルなメニューなので、物足りないと思う方もいるかもしれません。筆者が滞在した宿坊では、夕食時に希望すればアルコールを飲むことができます。また、ご飯のお代わりも自由でお腹いっぱい食べることができますよ。
宿坊への宿泊について
時期によっては一般の宿泊を受け付けていない時もあるそうです。また、宿坊によっては出羽三山への参拝者のみ受け付けている所もあるそうなので、事前に確認の上予約されることをオススメします。