【4】四国霊場のひとつ!鑑真ゆかりの寺院「屋島寺」
源平合戦の舞台のひとつで、瀬戸内の景勝地・屋島(やしま)。その中で四国霊場八十八ヵ所のうち、84番目の札所が屋島にあります。「屋島寺(やしまじ)」は奈良時代、唐招提寺(とうしょうだいじ)を創建した鑑真和上(がんじんわじょう)によって開創されたと伝えられる寺院。本堂をはじめとした歴史ある建築美を見ることができます。
見どころのひとつが「本堂」。鎌倉時代に建立されたといわれており、本尊として十一面千手観音坐像(じゅういちめんせんじゅかんのんざぞう)が祀られています。また少し歩くと、「平家供養の鐘」といわれる「梵鐘(ぼんしょう)」があり、本堂とともに国の重要文化財に指定されています。
さらに本堂の近くには、スタジオジブリの映画『平成狸合戦ぽんぽこ』で登場した狸のモデルにもなった、「太三郎狸(たさぶろうたぬき)」を祀る「蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)」があります。子宝や縁結び、家庭円満などにご利益があるといわれているパワースポットなので、ぜひ参拝してみて。
【5】瀬戸内海の壮大な景色を楽しめる大パノラマ展望台「獅子の霊巌展望台」
屋島に来たら一度は訪れたいスポットが、屋島寺から少し歩いたところにある「獅子の霊巌(ししのれいがん)展望台」。展望台の下にある獅子のような形をした岩からこの名が付けられ、日中だけでなく、夕方から夜も美しい風景を眺められるスポットとして人気があります。
展望台からは高松市内の街並みをはじめ、瀬戸内海と男木島(おぎしま)、女木島(めぎじま)、小豆島といった多島美(たとうび)を眺めることが可能。天気が良ければ、瀬戸大橋も見ることができますよ。
また展望台には、名物の「かわらけ投げ」ができるスポットもあります。源氏の軍勢が戦いに勝利した際、陣笠を投げて祝った故事にならったもので、近くにある売店などで購入できます。スポットから少し離れたところに丸い輪があり、かわらけを投げて穴をくぐれば、合格祈願や開運、厄除けにご利益があるといわれているので、ぜひチャレンジしてみては。
【6】全国でも珍しい山の上にある水族館「新屋島水族館」
獅子の霊巌展望台から少し歩いたところにある「新屋島(しんやしま)水族館」。全国でも珍しく山の上にある水族館で、イルカやウミガメなど、約200種類の海や川、森の生きものたちとふれ合うことができます。
見どころのひとつが、日本ではとても貴重なアメリカマナティ。かわいらしい表情をしていて癒されるほか、起きている時はゆっくりとのんびり泳ぐ姿を鑑賞できます。また土日祝日には、3歳~中学生の方限定で無料のエサやりイベントも行われます。
また館内では、人喰い魚の異名を持つナマズ「ジャウー」をはじめ、淡水のサメとも呼ばれる「パールム」といった淡水魚や、カクレクマノミ、クラゲ、チョウザメといった海の生きものたちを展示。水槽もきれいで優雅に泳ぐ姿を見ることができます。
またフンボルトペンギンやカワウソ、アカウミガメといった海の生きものたちも間近で見ることが可能。平日に2回、土日祝日は3回にかけてペンギンたちのエサやりイベントが行われるので、ぜひ参加してみては。