実は嫌われていたなんて
「はぁ?何言ってんのと思いましたね。イラッとしてつい『自分のセンスに自信がなくて、さんざん私に頼ってきたのそっちでしょ。モテないのを人のせいにしないでくれる?』と怒鳴ってしまったんですよ」
するとK実さんは「彼はありのままの私を愛してくれているし、もうお前のアドバイスなんて何ひとつ守ってねーよ!はいはい、私の方が先に結婚できてムカついているんでしょ?もう2度と連絡してこないで」とまくし立て、電話を切ってしまいました。
「やっぱり彼氏ができたことで心境が変わり、おかしくなってしまったんだと思いました。それにしても、実は私のことそんな風に嫌っていたなんて…ショックでしたね。寂しいですが、もうK実に連絡するのはやめます」
今までの時間はなんだったの…?
それからしばらくして、K実さんとの共通の女友達のところに『結婚しました』ハガキが届いたそう。
「私のところにはこなかったのですが、友達に見せてもらいました。コロナで式はあげないことにしたそうですが…。K実はとても幸せそうな笑顔でしたよ」
K実さんとの今までの時間を思うと、弓子さんは虚しい気持ちになりました。
「あと、ちょっとだけK実に先を越されるなんて悔しいと思ってしまう自分がいて。私って性格悪いですよね」とため息をつく弓子さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>
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提供・女子SPA!
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