理由も何もない「〇〇しろ」の命令

(写真=PIXTA)

配属されたばかりの新入社員など、まだ経験の浅い部下に指示を出すとき「○○をしてくれ」と作業の指示だけするのも要注意です。「細切れの雑用ばかりをやっている」と部下が思い込むとやる気がなくなり作業の精度も下がりかねません。作業の指示を出すときは、職場やプロジェクトの中でその作業がどういう役割を担っているのか、位置づけや背景を説明するように意識してください。

仕事の大きな流れを伝えてプロジェクトの全体像を見せることで、部下は作業の意味を深く理解し「この仕事の一部を受け持っている」という認識を持ち責任感を持てるようになります。

二言目には「俺のときはこれぐらいできた」とマウンティング

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最も嫌われる行為がマウンティングです。「相手を見下しつつ自分はどれだけデキるか」を見せつける上司は、部下から最もウザイと思われる存在です。「自分のときは徹夜して仕事を終わらせた」「俺なら2時間でできる」などと言われても部下は困るばかりで作業を進める上で何一つ役に立ちません。デキる上司は、昔話をするにしても体験談や失敗談、技術的な説明、知識の伝承など部下にとって役立つ情報を必ず入れます。

自慢話ではなく部下が参考になるような情報を与えるよう意識的に会話をしてみてください。昔話をするときは「この話は部下にとって実際に役立つかどうか」について常に冷静に判断しましょう。