パワーストーンの中でも有名なヘマタイト。パワーストーンというと扱い方が難しそうで、手が出しにくいイメージの方も多いのではないのでしょうか。ここではヘマタイトの持つ石の意味やパワーストーンとして期待されている効果、そして浄化方法やヘマタイトの見分け方などわかりやすくお伝えします。
ヘマタイトはどんな石?
ヘマタイトが使われてきた歴史
太古の時代から人間はこのヘマタイトを身近においていたようです。削りかすの色が真っ赤な血の色を連想させるからか、新石器時代に埋葬されたと思われる人骨にはヘマタイトの粉末が全身に塗られていました。また古代ギリシャ、古代ローマの時代でも同じように死者の復活の祈り、止血のためなどに使われていたようです。
さらに古代ローマでは神話に登場する戦いの神マルスの加護を得られる石として兵士たちが身につけたと言われています。戦いの神マルスは惑星の火星と同一視されていて、戦いの神マルス、火星どちらも綴りはMarsと同じです。戦場に赴く前には身体中にこの石をこすりつけ、怪我をしても生きて帰れるよう願っていました。
現在ではパワーストーンとしてだけでなく赤い顔料としても使われています。陶磁器の釉薬として使われている事はよく知られています。
ヘマタイトの色の特徴とその組成
ヘマタイトは見た目は光のあたり方によって黒やシルバーの色に見えます。石の分類ではシルバーまたグレーの石に分類されますが、石を削ると真っ赤な粉末になり血を連想させます。ヘマタイトは赤鉄鉱と呼ばれる鉱物の一種で、主に酸化鉄から成り立っています。
POINT
ブラックダイヤモンドとの異名もある?
ヘマタイトの磨き方、石の質によっては真っ黒な輝きを見せることもあったためブラックダイヤモンドと呼ばれたこともありましたが、現在は本物のブラックダイヤモンドがあるためこの呼び名は使われません。
ヘマタイトが採れる場所
ヘマタイトが採れる場所は昔「水」があった場所。温泉があった(鉱泉)か湖、または火山のあった場所などで、酸化鉄が堆積して結晶化したものです。イングランド、メキシコ、ブラジル、オーストラリア、アメリカ合衆国、そしてカナダなど地球上の多くの場所で産出されます。
まさかこんな場所でもヘマタイトが採れる?
ヘマタイトは地球上ではある意味どこででも採れる鉱物ですが、ヘマタイトが生成されるのに必要な条件は「水があった場所」です。近年ある場所でヘマタイトが見つかったのですが、それは一体どこだと思いますか?
正解はなんと火星で発見されています。2004年にNASAによる火星探査機オポチュニティが採取した火星表面の土壌の中にヘマタイトが含まれていたのです。
POINT
火星にも水があった証拠!
ヘマタイトが火星に存在したことによって火星に水があった可能性が高まりました!
ヘマタイトの石の意味は?
ヘマタイトの石言葉は?
ヘマタイトの石言葉は「心の内に燃える思い」、「前向きなエネルギーを秘めている」です。またこの石は10月13日の誕生石です。
パワーストーンとして期待されるヘマタイトの意味
パワーストーンの世界ではヘマタイトは一般的に持つことのできる有名な石の1つです。石の性質、使われてきた歴史などから次のような意味があります。
ヘマタイトに期待できるエネルギー
意思を強くし、判断力を高める
生きることの欲求を高める
勝負のお守り
運動能力の強化
過酷な運命を跳ね返す強さ
血液循環をよくする
ヘマタイトの効果:体編
ヘマタイトの一番の効果!血行促進
ヘマタイトを身につけることで、血管に作用し血液の運搬を助けることが期待できます。血液の循環が活性化されることで体全体に酸素が行き渡り、また老廃物の排出を助けます。
生理痛にも効果あり
生理痛には鎮痛剤!と決めていらっしゃる方も多いと思います。痛いのを我慢するのは辛いですよね。でも時には鎮痛剤を飲みたくない時もあるでしょう。そんな時はヘマタイトを試してみてはいかがでしょうか。
生理が始まる前日あたりからヘマタイトを下腹部に当てて血液循環を促し、冷えを改善させることで痛みの発生を抑えたり痛みを和らげたりすることが期待できます。時間がある時で結構ですが、痛みがない時でも1日に何度か当てておくといいでしょう。
頭痛にも効果もあり
頭痛といってもいろいろありますが、血液循環が悪くなることで起こる頭痛があります。そんな時はヘマタイトを肩や首の後ろなどにあてたり、さすったりして血液循環を整えることで頭痛が治ることもあります。
ヘマタイトの効果:心編
持つ人の意志力を高める
ヘマタイト の持つエネルギーの効果として最も注目されるべきは、「困難を乗り越え得る勝利」です。「戦い」というのは戦地へ赴くことだけではありません。私たちはそれぞれ毎日いろいろなことに直面し、心身ともに葛藤しながら生きています。それこそが、私たちの「戦い」です。
この石はそんな私たちの心に寄り添い、意志力を高め目標や目的に向かって突き進むことをサポートしてくれます。また、常に前に進むことを後押しするだけでなく寛容的にものごとをみるように気づかせてくれます。
ここぞ!という時に、勝負運を高める
古代ギリシャやローマの戦士が戦地に赴く時のお守りとして持った「勝利に導く石」ヘマタイト 。この石は過酷な運命などに負けない精神的な強さを養い、勝負強くさせるサポートとなります。シビアな判断、過酷な状況に耐えるなどのプレッシャーと戦う経営者やスポーツ選手などにはお勧めの石です。
魔よけとしても
磨かれたヘマタイトの表面は鏡のようにものが写る状態のものもあります。その神秘的な輝きと鏡のようにものを写し返す性質から、魔よけのお守りとしても使われます。「悪意のあるもの、邪気を跳ね返す!」、そんなことを願って身につけてもいいですね。
ヘマタイトの浄化方法
浄化が必要なのは、パワーストーンの効果を最大化するため
パワーストーンの世界では石を定期的に浄化することを勧めています。パワーストーンは私たちの身近で同じようにマイナスなエネルギーを吸収したり、ネガティブな感情に寄り添ったりしてくれています。そのため石も「疲れる」ことがあるのです。
そしてこれらパワーストーンは使う人以外の他の人が触れると、その他の人のエネルギーなどを吸収してしまいます。たとえ悪意がなくとも他の人からの影響を消し去り、使う人と石そのものの間に余計な邪念等がないようにしておくことが、パワーストーンの最大の効果を得る方法とも言えるでしょう。
パワーストーンを持つことをためらう方の中には、その「浄化方法がわからない」、「浄化方法が難しそうだ」などといった理由をあげることがありますがそんなことはありません。それではヘマタイトにお勧めの浄化方法を見てみましょう。
オススメの浄化方法
ヘマタイトは鉄の鉱物、酸化鉄の塊です。パワーストーンの浄化方法として知られている方法に水による浄化がありますが、ヘマタイトにはお勧めできません。水分に弱く水分が触れた状態で放置すると錆ができ変質しています。ヘマタイトの浄化方法としてお勧めできるものは次のものがあります。
ヘマタイト にお勧めの浄化方法
月光浴 | 日没以降午前0時までの間に月の光に数時間あてる。新月、満月の時が浄化力が高い |
セージ、お香で浄化 | セージやお香を焚き、その煙で浄化する |
水晶(水晶クラスター)での浄化 | 水晶の側に置く、水晶クラスターの上におき浄化する |
音(音叉、クリスタルボウル)による浄化 | 音叉やクリスタルボウルの音をパワーストーンに聞かせ、浄化する |
POINT
日光浴もダメ?
日光浴もパワーストーンでは知られた浄化方法ですが、日光浴をする時は短時間で!ヘマタイトの美しさを保つためにも熱による酸化や変質を極力抑えたいからです。
水晶をお持ちの方は、「毎晩寝る前に水晶のところに置く」のが最も手軽な浄化方法と言えるでしょうし、そういったものをお持ちではない方は新月、満月に合わせて窓辺に置くといいでしょう。月の光は夜空が曇っていてもパワーストーンに届きます。新月、満月の夜の天気は気にせずとも大丈夫です。
浄化のあとは石と心を合わせましょう
パワーストーンを浄化したあと、石はとてもピュアの状態になっています。ですので、できればすぐに自分と石の波長を合わせましょう。これを、「啓動(けいどう)」と言います。
啓動のやり方
- 両手をよく洗い清め、ヘマタイト を両手に持つ
- そのまま呼吸を整え、1〜2分待つ
- ヘマタイトにあなたの体内リズムが伝わったと感じたら終わる
啓動のあと、もし余裕があればあなたの思いをヘマタイトに込めましょう。これを「注念」と言います。その方法は以下の通りです。
注念のやり方
- ヘマタイトを前に置き、対面して座る
- ヘマタイトを1〜2分間見つめ、瞑想して精神を集中する
- 目を開け、再び見つめながら願いごとをする
POINT
願いごとはポジティブに!
願いごとは肯定的な、ポジティブな言葉を使うようにしましょう。また人を変えるお願いより、石の持つエネルギーに添った自分自身に込める願いごとがいいでしょう。