就業ブランクがある方の転職を支援
ー日本若者転職支援センターの支援で就職が決まったサポステ利用者さんがいらっしゃるとか。
鶴居:はい、専門学校を卒業して漫画家を目指しながら、コンビニのアルバイトしていた30代の女性です。6年間の就業ブランクがあったタイミングで面談させていただきました。
早坂:そうでしたね、サポートステーションのプログラムを利用していた方です。
鶴居:最初お会いした時は物静かで、自信がなさそうな方という印象でした。ただ、こちらの話すことは真摯に受け止めてくださって、何度も弊社に足を運んでいただいて。企業の一次面接を通過した時には、大きく変化したのを感じました。
早坂:サポステでは、2ヶ月で社会人・就活・社会生活に必要なことを身に付ける通所型のプログラム、集中訓練を実施しています。
今年度も予定していて、その方も、日本若者転職支援センターさんに行く前に、集中訓練プログラムを受けていました。鶴居さんに面談していただいたのは、ちょうどそのプログラムを修了した頃でしたね。
鶴居:最初は就職できるのかどうかを悩んでいらっしゃいましたが、面接した企業の評価を本人に伝えたあたりから、話し方がだんだん明るくなってきて。発言も徐々に前向きになっていったのを覚えています。
早坂:彼女が入社した後も定着支援として連絡を取り続けています。月に1度はサポステにきて、近況報告してくれているんですよ。来所時はスタッフみんなに挨拶してくれて、会うたび髪型が変わったり、どんどん華やかになっていって…。いきいきと働いているのが伝わってくるんです。担当していた相談員も、いつも楽しそうに彼女の様子を話しています。
鶴居:それはうれしいですね!
ー日本若者転職支援センターではたくさんの方の転職支援をしていますが、どんな人が来られるのですか?
鶴居:学校を卒業する前の方。就職・アルバイトをしたことがない方も登録にいらっしゃいます。
離職期間が長い方、学校を卒業してから就職先をすぐ辞めてしまい職業訓練を受けている方、大学院は出たけれども就職先がなくて、契約社員しか選択肢がない状況で悩んでいたり…本当に様々です。でも、みなさんきちんと面接を受けて、新しい環境への一歩を踏み出しています。
ー高校卒業後、一度就職してから転職を考える人も多いですよね。
鶴居:そうですね。高校卒業時の就職活動では、本当に自分がやりたい方向性が見えないまま就職先を選択している人が多い印象です。
中には、学校側から「製造・販売・事務の3つの選択肢から選びなさい」と言われた方もいて、本人の希望を踏まえた就職相談ができていないケースもあるようです。