ひとつ頬張れば笑顔になる、B級グルメの最高峰。みんな大好きたこ焼きが1冊の本になりました。『築地銀だこFANBOOK』(宝島社)。1997年、群馬県みどり市にオープンした築地銀だこも早25周年、今や国内で約450店舗、世界9ヵ国、地域45店舗を構えるビッグチェーン店に成長しました。

粉もんの王者、たこ焼きを深掘りしよう

気になる!築地銀だこ裏メニュー“はだか”を食べてみた「朝ごはんにいいかも」
(画像=『女子SPA!』より引用)

ここでたこ焼きの定義をおさらいしましょう。本書によると「一口大の球体で、出汁で溶いた粉で焼いた中にタコや天かすが入った食べ物」。たこ焼きの発祥は大阪ですが、おもしろいのは築地銀だこ(株式会社ホットランド)の代表取締社長の佐瀬守男氏が群馬出身だということ。「築地」と「銀座」と掛け合わせたネーミングも絶妙で、大阪を外から俯瞰して見たからこそ、斬新な発想が持てたのではないかと、本書が解説しています。

 創業3年で100店舗、6年で300店舗突破した築地銀だこ。もともと小さな会社だったと語る佐瀬社長ですが、「お客様がたこ焼きを食べた時の反応、その表情や美味しいという本気の言葉。1日に何度も買いに来る人たち」を信じてここまでやってきたそうです。

おいしさの秘密を知りたい

 たこ焼き器があれば自宅でもできるのに、なぜ私達は築地銀だこを求めるのでしょう。やみつきになる8つの秘密を、本書から抜粋しました。

1.プリップリのタコ  世界中の産地から上質なものだけを仕入れています。

2.ネギ、天かす、紅しょうが…  時期ごとに質の高い産地から仕入れるねぎ、秘伝のダシが香る味付き天かす、細かい均一カットの紅しょうが、と細部にまでこだわっています。

3.「表面はパリッ、中身はトロッ」  オリジナルのミックス粉を熟練の職人技術で焼いています。油はコレステロールフリーのコーン油100%です。

4.オリジナルソース  定番だけではなく期間限定までオリジナルに徹底しています。

5.トッピング  たこ焼きを引き立てるように、食べやすく、細かく、やわらかく、香り高いものをセレクトしています。

6.鉄板  熱の通りに優れた岩手県産南部鉄を使用、さらにオリジナルの細工もしています。

7.熟練の職人技  厳格な研修を受けた職人だけがなせる匠技です。

8.まだまだある!美味しさの追求  油を吸収し食感を保つ舟、食感と風味を保つパック…等々。

 もう語り尽くせません。ていうか、もう食べたくてたまらなくなったので、私、隣の駅にある築地銀だこまで自転車を走らせました。