有馬温泉や下呂温泉、草津温泉など、全国各地の温泉街が楽しい温泉地の中で、トリップノートの6万3千人を超える旅行好きトラベラー会員(2020年8月現在)が実際に行っている順に、人気温泉地ランキングをご紹介します!
1位:有馬温泉(兵庫)
群馬県の「草津温泉」、岐阜県の「下呂温泉」と並んで”三名湯”のひとつと言われる兵庫県の有馬温泉。ひときわ目をひく赤い欄干の”ねね橋”に、温泉街入口には夜のライトアップが幻想的な”太閤橋”と風情を感じる街並みが広がります。
温泉街らしくお土産屋さんも並び、有馬温泉名物の炭酸せんべいや有馬サイダーに、兵庫県の重要文化財にも指定された伝統技法によって一本一本手づくりされる”有馬人形筆”、450年余りの歴史をもつ”有馬籠”など、伝統あるお土産を購入できるお店も。
外湯は”金の湯”と”銀の湯”のふたつ。濃いオレンジ色のように濁った金泉は保湿効果が高く、金泉に入れる旅館などもありますが、気軽にお安く金泉を楽しむなら「金の湯」がオススメ。金の湯には無料で楽しめる足湯もあります。
2位:下呂温泉(岐阜)
日本を代表する温泉郷のひとつである「下呂温泉」は温泉街も充実。温泉街は下呂駅を起点として、下呂大橋を挟んだ両岸に広がっており、飛騨川沿いに旅館や飲食店などが集まります。河川敷の”噴泉池”には囲いも一切なく開放感たっぷりに、飛騨川のせせらぎを聞きながら温泉が楽しめますが、水着は着てくださいね。
下呂温泉街の散策で是非寄ってほしいお店が「ゆあみ屋」。足湯に浸かりながらスイーツをいただくことができますよ。一番の目玉であり人気は「温玉ソフト」です。
そして下呂温泉で最大の観光スポットが”下呂温泉 合掌村”です。白川郷などから移築した合掌造りの民家で集落を再現した、往時の生活を知る博物館で、温泉街散策と一緒に楽しみたいですね。
また合掌村の入口では”いでゆ朝市”が開かれ(期間は要確認)地元の特産品が並びます。地元の人たちとの交流を楽しみながら朝市をのぞいてみるのもいいですね。
3位:由布院温泉(大分)
由布岳のふもとに広がる温泉郷で、由布院駅から金鱗湖までには昔ながらのお店もあればお洒落なカフェなど素敵なお店も多く散策が楽しい。日本の風情というよりお洒落な町並みとして人気を集めています。藁葺き屋根と近代的な建物もうまく調和しています。
地元の人たちと触れ合える共同浴場も多く、手湯や足湯には散策で疲れた際には立ち寄りたい。
4位:草津温泉(群馬)
日本の風情ある温泉街の代表とも言える「草津温泉」は、観光地化しつつも地元の人とアットホームな交流も楽しめる温泉街です。
毎分4,000リットルもの温泉が噴き出す”湯畑”が「草津温泉」のシンボル。この”湯畑”を中心に旅館やお土産店、カフェが並び、瓦を敷き詰めた情緒ある通りも存在します。
18の共同浴場に、男女合わせて500平方メートルの広さがある”西の河原露天風呂”。そして湯畑の脇には檜づくりの東屋をかたどった足湯があり、24時間無料で利用できます。
5位:城崎温泉(兵庫)
志賀直哉の小説の舞台でも知られる「城崎温泉」は、なんとも風情を醸し出す温泉街。
町の中心を流れる大谿川(おおたにがわ)と太鼓橋、そして川の両側でゆらめく柳や軒を連ねる古い木造の旅館が独特の落ち着いた景観を作り出しており、浴衣姿で散策を楽しむ人も多く見られます。
外湯めぐり発祥の地とも言える「城崎温泉」には、それぞれに個性が異なる7つの外湯があります。”駅舎温泉 さとの湯”はエキゾティックな雰囲気が漂いハーブの香りや滝の音に満ちた不思議な空間、町の中央に位置し、桃山様式の歌舞伎座を思わせる建物の”一の湯”京都御所を思わせる”御所の湯”など、外湯めぐりは「城崎温泉」を訪れたなら外せません。
6位:伊香保温泉(群馬)
石段の両側に旅館やお土産店、饅頭屋、遊技場、飲食店が並び、温泉街の風情が漂う街の散策が楽しい。この石段は2010年に365段に増設。この温泉街が1年365日にぎわいますように、との繁栄の願いが込められてのことです。同時に広場や温泉水が流れる”湯滝”も設けられ、ますます温泉街らしい風景になりました。
石段街には気軽に楽しめる足湯や、近くには昔石段に使われていた石を敷石に使った石段の湯もあり、また温泉街に欠かせない射的などの遊技場もあります。
そして温泉饅頭といえば想像する、あの茶色くてつやっとした美味しそうなおまんじゅう。発祥はここ「伊香保温泉」なんですよ。
7位:銀山温泉(山形)
山形県尾花沢市の山あいにひっそりと佇む「銀山温泉」は大正ロマンの風情が薫る温泉街。NHK連続テレビ小説『おしん』の舞台となったことで一躍脚光を浴び、その名が全国的に広がりました。
こじんまりとした温泉街ですが、銀山川の両岸に沿って大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造多層の旅館が軒を並べ、朱塗りの橋や、レトロな木造旅館がガス灯で浮かび上がるノスタルジックな街並みが魅力的です。
とくに雪景色との相性がバツグンで、冬の絶景を求めに外国人観光客も多く訪れます。温泉街を散策して冷えてしまった身体は、温泉や旅館の美味しい鍋料理で温めたいですね。
雪化粧をした銀山温泉の姿を写真などでよく見ますが、雪が降らない季節でもやはりそこには大正ロマンのノスタルジックな光景が広がります。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の湯屋が、銀山温泉をモデルにしているのではないかとも言われており、千やハクが走っていそうな風景がそこかしこにありますよ。
8位:道後温泉(愛媛)
3,000年の歴史を有し、日本最古の温泉地である愛媛県の道後温泉は、有馬温泉・白浜温泉とともに”日本三古湯”と称されています。風情のある佇まいが魅力的な、明治27年に建造された木造3階建ての公衆浴場「道後温泉本館」は、公衆浴場としては初めて重要文化財に指定されました。
夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場する“住田の温泉”のモデルとして知られ、街のシンボルとして多くの人々に愛され続けています。
道後温泉駅からつづく商店街「ハイカラ通り」には、夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場するだんご屋のモデルとなった”つぼや菓子舗”をはじめお土産店や飲食店が並び、また町を坊ちゃん列車が走る光景には大正ロマンを感じます。