離島や沖縄、北海道に移住した場合、宅配便や郵便は不便になるでしょうか? 通販の「送料無料」商品も送料が加算される? 北海道、佐渡島、大島(東京都大島町)沖縄本島、石垣島、奄美大島、小笠原諸島父島を例に、ヤマト便、ゆうパックの費用、届く日数を調べてみました。

離島の配送料は高くて不便?

離島に移住した場合、宅配便の配送料や郵便料金が高いイメージはありませんか? 通信販売などで、「送料無料 ※北海道・沖縄県・離島など一部エリアを除く」などの文言を目にしたことがある人も多いでしょうか。

通信販売を利用すれば近くに店舗がなくても欲しいものを購入で位いるので、とても便利ですよね。しかし、配送料がかかると出費が増えてしまいます。宅配便の配送料金と、商品が到着するまでの日数を、ヤマト運輸とゆうパックで比較してみました。北海道や沖縄、離島への移住を検討している人は、是非参考にしてみてください。

ヤマト便、ゆうパックの北海道・沖縄・離島への送料と日数を比較

配送先 (東京都千代田区から) ヤマト ゆうパック
料金 日数 料金 日数
北海道 1370円 2日 1300円 2日
佐渡島(新潟県) 930円 1日 870円 1日
東京都千代田区 930円 1日 810円 1日
伊豆大島(東京都大島町) 930円 2日 810円 2日
父島(東京都・小笠原村) 930円 10日 810円 7日~
奄美大島(鹿児島県) 1370円 3日 1300円 3日
沖縄本島 1370円 2日 1350円 2日
石垣島(沖縄県) 1370円 3日 1350円 2日

それでは早速、北海道、沖縄本島、主な離島を例に、配送料と届く日数を比較してみましょう。配送条件は、東京都千代田区を午前発、荷物は60サイズ、割引サービス無しの場合です。

ヤマト運輸もゆうパックも、北海道、沖縄県への配送料は、同じエリア内への配送より440円〜540円高いことがわかります。それは飛行機や船便で荷物を運ばなければいけないため、その運送費用が加算されているからです。

佐渡島、父島、伊豆大島などの離島への配送料金は同じエリア内と変わりませんが、配送日数はかかります。父島のように定期船が週に1回しか出ていない離島だと配送日がかかってしまうのは仕方がないでしょう。また意外なことに、日本郵政ではゆうパック以外の郵便料金も離島や遠隔地で別料金はかかりませんでした。

ヤマト運輸や日本郵政は全国展開しています。配送料に運送費用が加算されない離島に移住するのであれば、配送料は都心にいるの時と変わらないので費用面の負担を抑えることができるでしょう。地方移住をする際は、近隣に郵便局やヤマト運輸があるかどうかもチェックするといいですよ。

「中継料金」にも注意

送料以外にも「中継料金」を設定をしている配送業者があります。「中継料金」とは、山間部や離島など、届け先が配送業者の管轄地域外の場合に現地の業者へ委託するための手数料です。

全国展開していない配送業者の場合、「中継料金」がかかるのは避けられません。大手の佐川急便でも、奄美大島への配送は2420円が、沖縄県南大東島への配送はなんと4730円もの「中継料金」が、配送料金に別途加算されます。

先ほども紹介したように、ヤマト運輸と郵便局は全国展開しているため、「中継料金」がかかりません。また、全国展開していない配送業者の場合、管轄外の地域だと当日の再配達を受け付けてもらえない場合もあるようです。地方移住する際は、ヤマト運輸と郵便局が利用しやすい地域を選ぶといいですね。