時間がなくて美容院にいけない。美容院は苦手。そんな時、市販のヘアカラーに挑戦してみたいと思いますよね。でも、市販のヘアカラーは髪が傷みやすいのが事実です。市販のヘアカラーで髪が痛む原因と、髪が傷みにくいヘアカラーの選び方を解説します。
ヘアカラー剤によって髪が痛む理由
「市販のヘアカラーは髪が傷むからやめた方がいい」と、美容師から言われたことはありませんか?
髪の専門家である美容師が、市販のヘアカラーをすすめないのには理由があるんです。
なぜ市販のヘアカラーは髪が傷みやすいのか、その理由を見ていきましょう。
髪が傷みやすい成分が入っている
市販のヘアカラーには髪が傷みやすい成分が入っています。
そのため、髪へのダメージが大きいです。
ここでポイントとなるのが、ヘアカラーで使用するアルカリ剤。
サロンカラーでは蒸発しやすいアルカリ剤を、市販のヘアカラーでは蒸発しにくいアルカリ剤を使います。
髪はもともと弱酸性。
蒸発しにくいアルカリ剤は、カラーをした後も髪に残る可能性が高いです。
その結果、髪や頭皮に大きなダメージを与えてしまいます。
ヘアカラー剤によって過剰に髪が染められている
市販のヘアカラー剤で染めると、過剰に髪を染めることになり得ます。
なぜなら、市販のヘアカラーはどんな髪質でも染まるようになっているから。
脱色作用がある過酸化水素の濃度が高いんです。
つまり、一度も染めていない根本も色が抜けて傷んだ毛先も、同じ強さで染めることになります。
強いカラー剤で根元から毛先まで染めることは髪に大ダメージ。
特に、ダメージのある毛先はさらに傷む可能性が高いでしょう。
髪が傷まない市販ヘアカラーの選び方5選
市販のヘアカラーが傷みやすいのは事実です。
でも、どうしても市販のヘアカラーを使いたい時もありますよね。
実は、市販のヘアカラーの中には、髪が傷みにくいものがあるんです!
どんなヘアカラーを選んだらいいのか、5つのポイントを紹介します。
クリームタイプのヘアカラー剤を選ぶ
市販のヘアカラー剤には、さまざまな種類があります。
その中でも、髪が傷みにくいのがクリームタイプのヘアカラー剤。
泡タイプのヘアカラー剤に比べて、薬剤の強さが優しいと言われています。
クリームタイプのヘアカラー剤の特徴は、しっかりと髪が染まりやすいこと。
カラー剤が髪に密着しやすく、液だれもしにくいです。
しかし、塗りにくいので初心者向けではありません。
そのため、市販のヘアカラーが初めてな人、ロングヘアの人はクリームタイプよりも泡タイプの方が適している場合もあるでしょう。
傷みにくい成分が入ったヘアカラー剤を選ぶ
保湿成分や補修成分など、トリートメント効果の高い成分が入ったヘアカラー剤を選びましょう。
そのような成分が配合されていると、髪へのダメージを軽減することが可能です。
- 毛髪保湿成分…ホホバオイル・椿オイルなど
- 毛髪補修成分…シルクプロテイン・加水分解ケラチンなど
上記のような成分が配合されたヘアカラーを選ぶと、傷みにくいだけではなく色持ちも良くなりますよ。
口コミをチェックしてから買う
口コミをチェックしてからヘアカラー剤を買いましょう。
その理由は、商品説明ではわからないリアルな感想を知ることができるから。
商品レビューを見たりSNSで口コミを見たり、YouTubeでのレビュー動画も参考になりますよ。
使用感やカラーした後の髪の状態、染まり具合など、たくさんの口コミをチェックしてみてください。
口コミをチェックすることで「傷みにくいヘアカラー剤なのか」「自分の髪質にあっているのか」など、わかるはずです。
明るすぎない色合いで選ぶ
セルフカラーをする時は、明るすぎない色合いを選ぶと傷みにくいです。
なぜなら、明るい色合いにするほどカラー剤の強さがアップするから。
色味を明るくすればするほど、髪が傷みやすくなります。
また、明るすぎない色合いなら、セルフカラーでの色ムラが目立ちにくいのもポイント。
すなわち、暗めのヘアカラーの方が失敗しにくいです。
地毛が4~5トーンなので、7~8トーンを選ぶとナチュラルに仕上がるでしょう。
トリートメントがついているものを選ぶ
市販のヘアカラー剤を選ぶ時は、付属品にも目を向けましょう。
髪へのダメージを抑えたいなら、トリートメントがついているものを選ぶようにしてください。
ヘアカラーをした後は、キューティクルが開いてしまっています。
髪の栄養分が流れやすい状態です。
ですから、ヘアカラー後はトリートメントをつけてキューティクルを引締め、閉じることが大切。
ヘアカラーをした後、何もケアをしないと色が抜けやすいだけではなく、髪へのダメージが大きくなるでしょう。
もし、トリートメントのついていないヘアカラー剤なら、別で用意する必要がありますよ。