「女性は男性の後ろを3歩下がって歩くもの」そんな考え方は、はるか昔の話…と思いますよね。しかし、中には未だにそんな考え方の家庭もあるようです。
「最初は『優しいお義母さんだな』という印象でした」そう語るのは、3年前に恋愛結婚した亜紀さん(30歳/仮名)。お相手は、裕福な実家に生まれた3人兄弟の真ん中っ子の男性です。
写真はイメージ(以下同じ)
義母との出会い
「旦那さんのトシさん(38歳/仮名)とは、友人の紹介で知り合いました。彼はバツイチで、離婚した理由は、前の奥さんとお義母さんの折り合いが悪かったからと聞いていました」
そんな前情報もあったため、怖い義母なのかと心配していた亜紀さん。しかし、婚約中に初めて義実家を訪れた際には、「こんなに素敵なお嬢さんがお嫁に来てくれるなんて…」とお義母さんは亜紀さんを大絶賛。
「美味しいケーキを用意してくれたり、すごく親切でお綺麗なお義母さまでした。前の奥さんとは、きっと相性が悪かったんだろうな、私とは大丈夫!って思っていました」
結婚したら突然様子が…
しかし、義母が本性を表してきたのは、亜紀さんが正式に結婚してからのことでした。
「結婚してから初めての義実家での集まりがありました。婚約状態の時はお客さんとして丁寧に扱われていたけれど、結婚したら突然、様子が違いました」
義実家に着くとすぐに、お義父さんにコーヒーを淹れるようにと、お義母さんから言われた亜紀さん。
「コーヒーを淹れるくらい、別にいいんですが『砂糖は2杯でミルクはこれくらい。覚えてね、それからよく混ぜて』とお義母さんから助言がありました。正直、お砂糖とミルクくらい自分で入れたらいいのに…とは思いました」
さらに、後から来たお義兄さん達は、当然のように「俺はミルク多めだから、よろしく」「俺にはブラックで」と口々に言ってきたのだそう。
「あ、この家では女性が飲み物を用意するのが当たり前なんだ…と、ちょっと驚きました。婚約中はお客さん扱いされていたので、気がつかなかったんです」
以前、お義兄さんたちの奥さんは、最近義実家に寄り付かなくなったと耳にしていた亜紀さん。「理由はこれか…」と納得したそう。