ダイエットやデトックスとして取り入れる女性が増えた「断食」。断食には痩せる、肌が綺麗になるなどさまざまなメリットがあります。断食を成功させるには、回復食と言われる断食後の食事が重要です!今回は、栄養学とスポーツ科学を専門とする筆者が断食の成功の鍵を握る、正しい回復食を紹介します。
断食後の回復食を意識していますか?
ダイエットやデトックスの方法の一つとして、食べ物を食べない「断食」という方法がありますよね。24時間365日フル稼働している胃腸を休ませることで、内臓の機能を取り戻し、美容やダイエットに良い効果があると言われています。
実際に行ってみると、むくみが取れ、身体が軽くなるのが分かります。便秘が解消されたり、肌が綺麗になったりすることもあるようです。
断食でダイエットを成功させるために重要なのは、食べるのを我慢すること。しかし、それ以上に大切なことがあります。それが回復食です。
回復食とは、断食の期間が終わった後に食べる食事のことです。今回は、栄養学をスポーツ科学を専門とする筆者が断食を成功させるための、正しい回復食メニューを紹介していきます。
どうして回復食が大切なの?
1、胃腸に負担がかかる
断食中は食事を摂らないので、消化器官は働かずに休んでいる状態です。そこでいきなり食べ物を食べると、休んでいた消化器官を急に働かせることになってしまいます。すると、胃腸に負担がかかり、お腹が痛くなる原因になります。
2、食べ過ぎてリバウンド
回復食を無視すると、つい食べ過ぎてしまいリバウンドしてしまう可能性があります。
断食中は、血糖値を維持するために、血糖値を上昇させるホルモンが分泌されています。そうした状態で回復食を無視した食事をしてしまうと、血糖値が急激に上昇します。
血糖値が急激に上昇すると、インスリンというホルモンがたくさん分泌されます。インスリンには脂肪を合成する働きもあるので、回復食を無視すると太る原因にもなってしまいます。
断食ダイエットを成功させる回復食のポイント3つ
断食の成功を左右する回復食。せっかく断食を頑張っても、その後の食事をおろそかにすると、せっかくの努力も水の泡になってしまいます。それでは、回復食ではどのようなことに気をつければいいのでしょうか。気をつけるポイントをいくつか紹介していきます。
1、胃腸に優しい食べ物を食べる
断食後の回復食には、胃腸に優しい食べ物を食べるようにしましょす。胃腸に優しい食べ物としては、体内であまり消化する必要のない食べ物が挙げられます。例えば、お粥やりんごジュース、スムージーなどが挙げられます。
固形物よりも、液体に近い食べ物の方が消化しやすい、流動食を意識しましょう。お粥でも、固いお粥ではなく、水の量を多くしたドロドロのお粥から食べるのがオススメです。
2、腹八分目で抑える
断食後はお腹が空いているので、たくさん食べたい気持ちも分かりますが、それだとリバウンドする可能性があります。断食後は、お腹いっぱいまで食べず、腹八分目で抑えて食べるようにしましょう。
具体的には、1日の摂取カロリーが1000?1500kcal程度になるように調節します。始めはそれくらいの量に抑えておき、徐々に食事の量を増やし、断食前の食事量に戻しましょう。
3、「まごわやさしい」食材を食べる
「まごわやさしい」という言葉を、聞いたことがないでしょうか。「まごわやさしい」食材は、健康にいい食材の頭文字を取った言葉です。
ま : 豆類・豆乳 ご : ごま わ : わかめ や : 野菜 さ : 魚 し : しいたけ・キノコ類 い : イモ類
回復職では、「まごわやさしい」食材を中心にした食事を摂りましょう。ただし、魚には動物性タンパク質が含まれており、胃腸に負担がかかるので、魚は食べない方がよいです。