コロナ禍にオランダへ移住
――トリコさんは、2021年に母子でオランダに移住されたとブログにありますが、なぜ移住されたのでしょうか。
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髪を切る前のトリコさん
トリコ「もともと、子どもと日本以外の国で暮らしたいと夢見ていました。何年も前からいろいろな国のことを調べていた中でオランダは移住する人が多く、教育移住する人も多いという情報を知り興味が湧いたんです。途中から、海外で日本の着物文化を広めたい・その仕事がしたいという気持ちが高まり、どんどん楽しみになっていきました」
――教育移住をする人が多いんですね。
トリコ「オランダは子育てがしやすい国と言われていて、ビザもとりやすく移住した方へのフォローも手厚いんです。何よりもオランダの子どもたちの幸福度と自己肯定感が世界で見てもとても高いことを知り、オランダで子育てをしたいという気持ちが高くなりました。コロナ禍でなかなか動くことができず、準備をするだけだったのですが、家庭の事情やワクチン接種が終わったこと、オランダに家が見つかったことで、『今がタイミングだ!』と判断し、移住しました」
自由な気持ちでわいわい生活中
――すごい行動力ですね。実際にオランダに住んでみてどうですか。
トリコ「オランダ語も英語もできないので、大変な面もありますが子どもが通う学校の先生や近所の方など皆さんとても親切にしてくれます。移住者が多い街なので、日本人だからという理由で嫌な思いをしたことも今のところありません。子どもはもちろんですが、私もわからないことだらけなので、母子で団結してゼロからこの国で学んでいこうという心意気でいます。日本では親である私が子どもに教える立場だったのですが、オランダでは私も子どもと同じくらいわからないことだらけですし、子どもたちの方が言葉の取得も早いので、私が子どもに教えてもらうという場面も多々あります」
――家族の絆が深まりそうですね。
トリコ「慣れない土地の不安や不便さももちろんありますし、どちらの国が良いという話ではないと思っています。ただ、私たち家族にとって知らない土地で新しい生活に挑戦する日々は、刺激的でとても幸せです。地元の床屋さんにいったのも、この土地で起きるワクワクや驚きを感じることができた大切な経験の一つです。今まで感じていた『こうあるべき』『こうすべき』という価値観はなくなり、自由な気持ちでわいわい生活しています」