【驚くほど仕事が楽しくなる】仕事がつまらないと感じたときの究極5つの解決策
ここまでで、仕事がつまらない現状で生じるリスクや、よくある「つまらないと思う原因」について紹介しました。
では、以降では、具体的にどのようにすれば仕事がつまらない現状を打開できるのか、その解決策について5つ紹介していきます。
能動的に仕事をしてみる
ズバリ、仕事がつまらない現状を打開する最強の方法は、「能動的に今の仕事に取り組んでみる」ことです。
それが給与に反映されるわけでもありませんし、そうしたところで会社から評価されるとも限らないからです。
しかし、この状態では、仕事を楽しむことはできません。仕事を楽しみたいのなら、覚悟を決めて主体的に仕事に取り組まなければなりません。
具体的には、今の仕事に対して経営者感覚で向き合うこと。仕事そのものは与えられたものであっても、業務自体を自分のブロジェクトとして進めていきます。
毎日試行錯誤していくうちにつまらなかった仕事が楽しくなった
ところが、会社員として働きだした頃は、こちらに選択の余地なく一方的に仕事が与えられ、やりたくもない仕事をやらなければならず、仕事がつまらなかったのです。
そんな中「どうせ仕事をしなければいけないのだから、なんとかして楽しむ方法はないか?」と考えるようになりました。
当時の私の仕事は、スーパー店舗内の水産コーナーでの鮮魚の加工販売。
入社して2年間くらいは与えられる仕事をこなすだけというつまらない仕事をしていましたが、一念発起して仕入れや売り場の企画を独自でおこなうようになりました。受動的な意識を能動的に変換したのです。
自分で商品を魚市場から直接買い付け、売り場を企画するのですから、それはやりがいを感じられましたよ!
自身のこの経験を通して、自分のプロジェクトとして仕事をすることが、仕事のつまらなさを解消する最強の方法だと痛感しましたね。
その後、何度かいろいろな職種の仕事に転職していますが、初めて入社した会社で主体的に働くことが学べたので、その後も比較的どんな仕事も楽しめたと思います。
時として能動的に仕事に取り組むことは、プライベートの時間や労力までも仕事につぎ込むことになります。しかし、投資した分、その後の仕事がずっと楽になりますし、キャリアアップに間違いなくつながります。
能動的に仕事をするとリターンがとても大きいのです。
職場で仲間をつくる
プロ野球のヒーローインタビューなどで、「仲間がいたから頑張れた」という言葉をしばしば耳にするのではないでしょうか?
スポーツだけでなく、仲間の存在は仕事全体にも大きな影響を及ぼします。
人間の性質として、どこかに所属していたいという本質的な欲求があります。職場に帰属意識が持てると、仕事のモチベーションが上がり、生産性も平行してアップするというデータもあります。
仲間がいると生まれる“ピア効果”
「ピア効果」とは、兄弟や同僚などの近い関係性の人が周囲に与える影響のこと。ピア(peer)とは英語で同僚という意味です。
近畿大学の研究では、あるスイミングチームを対象に、ピア効果がどのように選手のパフォーマンスに影響するかを調べたものがあります。
そこでは、新しくチームに加入した選手の属性別に、既存選手がどのような影響を受けたかが調査されました。その結果、優れた選手が新加入した場合、既存選手のパフォーマンスが向上したようです。 参考:ピア効果がチーム生産性に与える影響:競泳データを用いた実証[近畿大学]
職場でいい仲間ができればピア効果で自身の生産性やスキルアップができる。その結果、成果が出て仕事が楽しくなるという構図になります。
ただ、気を付けなければいけないのは、“ダメな仲間”だと、負のピア効果になってしまうということ。
先に紹介したスイミングチームの実験では、優秀な選手が新加入した場合はプラスのピア効果が見られましたが、平均以下の選手の新加入では、プラスのピア効果が見られなかったようです。
つまり、「切磋琢磨してお互いを高め合える仲間」でなければ効果がないということです。
仕事を楽しんでいる人から学ぶ
仕事がつまらない現状の打開策としてもっとも手っ取り早いのは、仕事を楽しんでいる人から学んでマインドや仕事のやり方を真似ることです。
会社に属していれば、仕事で成果を上げている社員や、会社から評価されている社員が少なからずいるはず。結果を出している彼らにとって、仕事は楽しいものなのです。
先に紹介した「ピア効果」と通じる部分がありますが、仕事を楽しんでいる人と一緒に仕事をすると、好影響を受けるだけでなく、仕事のテクニックやタスクの管理方法などをすぐ近くで見ることができるので、自分に落とし込みしやすいです。
学んだことを実践していくうちに、成果が出てきて仕事を楽しめるようになります。
業務の一部分に楽しさを見い出せると仕事全体が楽しくなる
彼から話を聞くと、「自分は営業トークは苦手だし、自分の会社の商品の良さもいまいちよくわからない。」と言うのです。
当時の会社では、会社の商品を新規購入してくれたお客さんに、担当営業マンに向けて直筆でメッセージを書いてもらうシステムがあったのですが、彼はその直筆メッセージをコレクションするのが異常に楽しくてこの仕事をやめられないと話していました。
彼にとって、その会社の業務すべてが楽しいものではなかったようですが、業務の一部分に楽しさを見出したことで仕事全体が上昇気流に乗っていたというわけです。
このことからわかる通り、実際に仕事を楽しんでいる人から学ぶと思いもよらぬ視点が開けて、自分なりの仕事の楽しみ方を発見できるかもしれません。
キャリアアップに焦点を当てる
会社がつまらい、楽しくない状態でも、キャリアアップを意識して仕事をしていると、仕事へのモチベーションも上がり、徐々に楽しんで仕事ができるようになっていきます。
目標は何でも構いません。今の仕事で成果を出して役職を上げる、スキルアップして転職する、社内ベンチャーの立ち上げを目指す、会社をやめて独立するなどなど、自分はこれでテンションが上がる!というものを見つけてみましょう。
目先ではなく将来を見据えて仕事をすると、仕事が楽しくなる
入社して数年間は良き仲間(同僚)にも恵まれ、それなりに仕事にやりがいや楽しさを感じていましたが、2008年に起きたリーマンショックを機に、驚くほどのスピードで会社は衰退していき、仲間の社員たちも会社に見切りをつけ、次々と退職していってしまいました。
そこ頃から、以前のように仕事を楽しめなくなってしまったのです。
同時に、会社に依存するリスクを痛感したこともあり、私の意識は「独立起業」へと傾いていきました。
そこで、今の仕事をそのための準備期間と捉え、在籍期間中にできる限りのことを学ぼうとマインドチェンジしたのです。
(そこで得た営業スキルや人材のマネジメント力は、後の会社経営に活かされることになります)
将来を見据えて仕事に取り組んだ最後の数年間は、毎日ワクワクしていましたし、成長していくのが楽しかったのです。
異動を申し出る
いくら楽しむ工夫しても、現状の仕事内容がつまらない、会社が楽しくないという場合は、部署移動を申し出るなどして、環境を変えると状況が好転するかもしれません。
というのは、先にも述べたように、環境が変わることによって、これまでと違った社員たちと一緒に仕事をすることになるため、プラスのピア効果を期待できますし、「好きだな、楽しいな」と思える仕事をさせてもらえるかもしれないからです。
部署移動を申し出るときは慎重に
部署間の異動は、上司または先輩社員・同僚と相性が合わないときや、社内恋愛がこじれてしまったときなどにおこなわれることが多いため、なにかとマイナスイメージが先行します。
そのため、会社全体の人事異動がおこなわれるタイミング以外の異動はなかなか受理されにくいのが現状です。
では、どのように異動願いを申し出るべきか。
絶対に外せないポイントとしては、「あくまでも前向きな部著異動」で希望していることをアピールすることです。
例えば、「今の部署ではこれができない。別の部署であればできる。もしこれができれば会社の利益になると思うのです」というような姿勢で申し出るようにします。