陰ヨガには向かない人、向かない時がある
「陰ヨガ」は、ここまででご紹介した通り、日々忙しく動き回り“陽”の要素が強い生活を送っているときには非常におすすめです。
しかし、反対に「やる気が起きない」「予定がなく暇を持て余している」といった“陰”の要素が強い生活を送っているときには、「陰ヨガ」を行っても嬉しい効果を感じることができません。
やる気が起きないときには「陽ヨガ」と呼ばれる、筋肉を積極的に使いエネルギーを作り出すヨガを取り入れると良いでしょう。
ヴィンヤサヨガ、アシュタンガヨガなどが「陽ヨガ」に該当します。
ヨガは一つの様式にこだわらず、時間帯や体調、今置かれている状況などによって変えてみるのも良いと思います。
筆者自身、朝は「陽ヨガ」でエネルギーを湧き上がらせ、夜寝る前には「陰ヨガ」で睡眠モードに切り替えることが多いです。(「陰ヨガ」は、眠っていた身体と頭を目覚めさせたいときにも最適なので朝でもOKです!)
気持ちの面では、落ち込んでいるとき、自分と向き合いたいときには「陰ヨガ」を行います。
また、「陰ヨガ」からスタートして身体が心地よくリラックスできてから「陽ヨガ」を始めることもあります。
あらゆる関節が伸び、筋肉もほぐれるので、いつもより伸び伸びとポーズにはいれるのでお気に入りの流れです。
陰ヨガのおすすめポーズ4選
ここからは、「陰ヨガ」のおすすめポーズをご紹介していきます。
まずは1分を目安に、慣れてきたら3~5分間程ホールドしましょう。
バナナのポーズ
- バナナのポーズのやり方
- マットの上に仰向けに寝たら、両足をマットの右側に移動し、左足を右足首の上に重ねておく。
- 両腕はバンザイしたら右手で左手首をとり、左腕を気持ちのいい範囲でやや右に引いておく。
- このまま3〜5分キープしたら反対側も同様に行う。
スフィンクスのポーズ
- スフィンクスのポーズのやり方
- うつぶせになり、両脚を並べ後ろに伸ばし、お尻を軽く締めます
- 脇を締め、肘から下の前腕を床の上に置き、軽く上体を反らせ目線を前へ送ります
- 下腹部を軽く床から持ち上げ、背中を反らせます
- 胸を開き、心地の良いところでホールド
- 息を吸いながらゆっくりと力を緩め、額を床まで下ろします。
蝶のポーズ
- 蝶のポーズのやり方
- 膝を曲げて、足裏同士をつけて座ります。左右のお尻に均等に体重がのるようにします
- 息を吐きながら、背中をできるだけ平らに保ちつつ、無理のない範囲で前屈します
- 額がちょうど足の上にくるように、脚と身体のひし形の空間を調整します
- 肘をすねの外側の床に下ろし、手は合掌します
- 無駄な力を抜き、ホールドします
- 息を吸いながらゆっくり上体を起こし、股関節を緩め、楽な姿勢で休みます
靴紐のポーズ
- 靴紐のポーズ
- 横座りで座ります。上半身には力が入らないようにします
- 足を反対側に移動し、両膝が重なる位置に調整します
- 左右のお尻に均等に体重をのせます。(お尻が浮いてしまう場合は、ブランケットをお尻の下に敷きましょう。)
- 息を吐きながら、出来るだけ背中を丸めずに前屈します
- 手は床か、左右の足の上に軽く置いておき、ホールドします
- 息を吐きながら、上半身を戻し目線を前へ。ゆっくり足をほどきます
陰ヨガの大事なポイント、注意点
「陰ヨガ」の効果を十分に得るために、いくつかのポイントをおさえておきましょう。
深い呼吸で行う
深く長い呼吸を常に意識しましょう。
深く長い呼吸がうまくなっていくと、ホールドの時間も短く感じられるようになっていきます。
息をしっかり吐き切ると、呼吸が深まりやすくなります。
違和感がないか確認する
一つのポーズを数分間続けるためには、どこにも負担がない状態でいなくてはいけません。
突っ張るなどの違和感がある場合は、足や手の位置を調整する、もしくはブロックやボルスター、ブランケットなどで高さを調整しましょう。
重力に身を任せる
「陰ヨガ」は、力を抜いて行うことが大事です。
力まずに、重力に身を任せましょう。
特に前屈の際には、頑張って深く倒れる必要はありません。
脱力して地球に引っ張られるイメージを持ちましょう。
「陰ヨガ」で生活の質を上げよう
ストレスや緊張の多い毎日を過ごしているなら、ぜひ「陰ヨガ」を試してみてください。
今の自分と向き合うことができ、心身共にバランスの良いベストな状態を目指せます。
初めは集中力が続かないかもしれませんが、慣れてくるとリラクゼーション効果の高さに病みつきになってくるはず。
生活の質そのものを上げたい方にも、おすすめのヨガです。
提供・yoganess
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