今日から取り入れる禅の知恵3選

心の時代の禅の世界。気持ちを曇らせない、女性のためのかんたん心理学
(画像=『Plus Quality』より引用)

心の曇りを晴らすために禅を学ぼうと思っても、何をどう手につけていいのかわからないのが実情です。そこで、今日からでも取り入れられる、心の時代に沿った心理学としての3つの禅の知恵をご紹介します。

まず、気づく

心の時代の禅の世界。気持ちを曇らせない、女性のためのかんたん心理学
(画像=『Plus Quality』より引用)

自分を変えようと思っても、いきなり禅の思考でものごとを考えられることはありません。まず、気づくことが大切なのです。人間は自分で思うより遥かに自分のことに気づけていないものです。だからこそ、まず気づくことを意識してみてください。ゲームのように1気づき、2気づきとカウントしていくのも楽しいでしょう。気軽にトライしてみてください。

【自分の感情に気づく】

心の時代の禅の世界。気持ちを曇らせない、女性のためのかんたん心理学
(画像=『Plus Quality』より引用)

時間に追われるような毎日で、なかなか自分の感情を意識することができなくなっているでしょう。カウンセリングではクライアントの感情にフォーカスを当てることが大切にされています。その時どう感じたのか、どんな感情を自覚したのか、まず気持ちによりそっていくのです。心理学では感情の自覚が鈍ると、うつ病や失感情症という精神疾患につながるとしています。

学生時代に仲良かった同級生のAくん。友達だと思っていたのに、ふとした瞬間にAくんのこと好きなのかもしれない…!と気づいて恋がはじまった。こんな経験をした話はよくありますね。その恋は突然訪れたように感じますが、実はAくんと話していた時に、楽しいなとか、嬉しいなとか、何かしら気分のよさを感じていたはずです。その感情はなかなか自覚しにくく、Aくんとこういう話をしたという事実だけがクローズアップされがちです。これからは、今まで意識することのなかった自分の感情に気づいてみてください。

ニュースを見て、政府の対策が遅れてるよねと話した時のあなたの感情はどうでしょう。今、私は不愉快なんだ。今私はガッカリしてるんだ。今、私は怒ってるんだ。今、私はどうなるのか不安なんだ。今、私は話しかけた相手の気を引きたかったんだ。というように、感情に焦点をあてて感情を観てみましょう。

【からだの感覚に気づく】

心の時代の禅の世界。気持ちを曇らせない、女性のためのかんたん心理学
(画像=『Plus Quality』より引用)

からだの感覚に気づいていますか?からだの感覚に意識を向けることをおろそかにしやすい現代では、生理的な調整不全が増え続けているといいます。心理学的にも、からだの感覚を観察するセラピーが、心の問題の解決につながるとされています。

子供が急に道路に飛び出した!危なかった。という場合、すぐに子供を叱ったり、よかったねと抱きしめたり、何かの行動に移すのではないでしょうか。その時あなたの体の感覚はどうなっているか意識することは少ないかもしれません。胸がギュッとしめつけられる感覚、ドキドキして心臓が早くなっている感覚、頭に血が登ってカーっとなっている感覚、ほっとして体の力が抜けた感覚、人によって様々です。このからだの感覚に耳を傾けてください。

心理学では、このような、からだの声に耳を傾け、そこに自然と生じる気づきや変化に焦点を当て、ただ静かに見守る技法をフォーカシングと呼びます。

【自分の本当の気持ちに気づく】

心の時代の禅の世界。気持ちを曇らせない、女性のためのかんたん心理学
(画像=『Plus Quality』より引用)

自分の気持ちに嘘をついていませんか?心理学の分野でも、自分に嘘をつき続けていくと自分への信頼感がなくなると同時に、他人に対しても疑いから入るので、世の中が息苦しいものになるとされています。また、脳機能が低下し、頭が働かない、ものごとがうまくいかないと感じることが多くなるのです。

インスタを見ていたら自粛要請がでているのに関わらず、遊びに行って楽しそうにしている友達の様子が目につきました。こういう人がいるから感染拡大するのよ、もうこの人とは距離をおこう、明日B子に報告しなくっちゃ。などと考えるとします。その後友達にイライラが募るし、たとえB子と悪口を言い合ってその場はスッキリしたとしても、なんだか不完全燃焼で気にかかってしまう結果になることが多いでしょう。それは本当の気持ちではないからです。本当の気持ちは、自分はこんなに我慢して自粛しているのに、人からの批判も気にせず好きなことをしている友達が羨ましかったんだという事が往々にしてあります。

誰しも自分が友達に嫉妬しているなどと思いたくないものです。嫉妬している自分は器が小さく醜く感じて、その事実を無意識にはねのけてしまいます。しかし、あとからでもこうした自分の本音に気づけることは、引きずってる不快な感情から解き放たれる鍵となります。心理学では自己受容と表現し、醜い部分も含めてありのままに自分を受け入れることが、成熟した健康な心をつくるとされているのです。

お昼の時間だけど、このあとあれもこれもしなくっちゃ。昨日は食べ過ぎたし無駄遣いもしたくない。適当にコンビニおにぎりですませちゃおう。とはよくある日常の話しかもしれません。でも、あなたの本当の気持ちはどうなのでしょう。昨日食べすぎていなかったら何を食べたかったのでしょうか。もしこの後予定がなかったら本当はどうしたいのでしょうか。無駄か無駄ではないかの判断は置いておき、好きに選べるとしたらどこで食べたいのでしょうか。そもそも今、お腹は空いているのでしょうか。

お昼ごはん一つどうでもいいことのように思うかもしれませんが、こうしたささいな選択でも、自分の本当の気持ちを見ていく事は大切です。過ぎた昨日も未来の用事も関係なく、今ここ、この瞬間のあなたの望みは何なのか、自分に聞いてみましょう。もちろんそれを実行するかどうかは置いておき、何の条件もないのなら自分はどうしたいのか、本当の気持ちに気づいてあげようということなのです。

禅はこの、過去にも未来にもとらわれない、今、ここを大切にします。

そのまま感じる

心の時代の禅の世界。気持ちを曇らせない、女性のためのかんたん心理学
(画像=『Plus Quality』より引用)

感情を自覚しても、なかなかそのままゆっくりと感じることはできにくいものです。心理学では、感情をそのまま味わうことが、一時的な情念に混乱されることなく、徳や善・. 幸福につながると言われています。悲しみの感情も、抑え込んでしまうのではなく、味わいきることで浄化されるとし、心理学用語ではカタルシスと呼ばれています。

気づいたものをそのまま感じてみることを意識してみましょう。

今日はきれいに掃除して、シンクがピカピカになったわと思ったとします。いつもはきれいになった、ハイ終わり。なのかもしれません。ですが、そのきれいになったシンクを見て、うわぁ、ピカピカしてきれい…とうっとりした気分をじっくり味わってみます。または、綺麗になって嬉しいなとその喜びの気持ちに浸ってみます。それはまるで、子供の頃初めて見た物に心が動かされ、瞳を輝かせながら、我を忘れて見いっていたことに似ているかもしれません。初めて手にしたキラキラ輝くお姫様のおもちゃを、何日も何日も胸に抱いて寝たあのトキメキのようかもしれません。その時一切、何の余計な思考もなく、ただ感じていることに気づくでしょう。たかだかシンクがきれいになったということでも、胸いっぱいに幸せが広がる体験を重ねていく、その時今、ここに生きているあなたがいるのです。

これがネガティブな事だった場合、気持ちを味わうというのはとても辛いことに思うかもしれません。辛いことがあったならそのまま感じるのではなく、別のことに気持ちを切り替えて前向きになったほうがいいと考えるでしょう。もしかしたらネガティブな感情は察知するより前に封印して、明るい笑顔を作っているかも知れませんね。しかし、ネガティブな気持ちはいけないことだというとらわれをはずし、悲しみ、怒り、憎しみのようなネガティブな感情であっても、そのままその瞬間、あるがままに思い切り感じとるのです。まるで子供の頃のように、人の目もこの後のことも気にすることなく、心の中で思い切り悲しんだり、怒ったりしてもよいのです。次第に、ああ、自分はこんなにも悲しいんだ、実はこんなに怒ってるんだなというように、客観的な視点で自分を捉えられるようになってきます。そこからはじまるのは自己の癒しで、心理学でも自己治療の過程として重要視されているのです。

それ以上考えない

心の時代の禅の世界。気持ちを曇らせない、女性のためのかんたん心理学
(画像=『Plus Quality』より引用)

気づき、感じるの過程を経ると、次は頭の中には判断がわいてきます。その判断がきっかけで、色々な思考が浮かんでくるものです。その思考はたいてい不安なことです。心理学では人間は1日に6万回ものネガティブな思考が浮かぶとしています。

それでは、それ以上考えないとはどういうことなのでしょうか。シンクがきれいになって喜びを噛みしめたなら、その心地よさに、これはよいことなのだと判断して、毎日シンクをピカピカにしようと誓いをたてるかもしれません。悲しみを思い切り感じたなら、このようなことはよくない事だと判断して、自分にダメ出しをするかもしれません。こうして、知らず知らずのうちによし悪しを判断する二次的な思考がでてきますが、この判断はしなくてよいのです。あるがままを感じたら、それで100点満点。釈尊の言う第二の矢を自分に放つことはもう辞めていいのです。自分を責めることも、褒め称えることも、何も必要はありません。

自分を褒めることは大切なことではないの?と思うでしょう。ですが禅では自分や他人の基準でジャッジすることはしません。出来事と受けた感覚以外の余計な思考の装飾は不要なのです。褒めはせず、その分喜びや幸せの感情を味わうことが大切です。それが禅の言う思考の節約となるのです。

禅の教えは女性の悩みを解決してくれる

心の時代の禅の世界。気持ちを曇らせない、女性のためのかんたん心理学
(画像=『Plus Quality』より引用)

心の時代においては、心についてもっと知りたい、知識をうまく活用してよりよく生きたいと誰もが思うものです。禅に対するイメージは、難しそう、堅苦しい、宗教は怪しいなど、非常にとっつきにくいものでした。しかし、禅の教えのエッセンスと心理学を融合させた上にシンプルにすれば、思うよりスムーズに受け入れられるのではないでしょうか。これを日常生活に取り入れるようになると、曇っていた心が静かに晴れていくのを感じ始めるようになります。

私たちの心を曇らせてしまうのは、はたしてコロナ禍のせいなのでしょうか。コロナ禍で変化する様々な事象に私たちの心が反応し、憂鬱を募らせる人もあれば新しい価値観に気づき希望見出す人もいるのです。つまり、私たちの見る世界は、その人の受け取り方や心の持ちようでどうにでも変化していく可能性を持っているということです。

私たちの中にあるとらわれが、自分を縛り窮屈にさせ、視界を狭めていました。そのような心の状態ではますます不安になり、絶望すら感じるようになるのも当然です。禅の教えである、とらわれない・かたよらない・こだわらない心の持ちかたが、自分を解き放ち、幸福度を高めていくれるのです。

人と会えない時間は孤独な寂しい期間ではなく、自分をじっくり見つめるチャンスなのかもしれません。まずは気づく・感じる・それ以上考えないを今日から意識してみましょう。

ただし、なかなかできないと落ち込むことなかれ。禅の教えにとらわれて窮屈にしてしまわれませぬように。


提供・Plus Quality

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