英人気ボーイズ・グループ「ザ・ウォンテッド」が、先月、脳腫瘍との闘いの末にこの世を去ったトム・パーカー(享年33)に哀悼の意を表し、楽曲「Gold Forever」の新バージョンをリリースした。

「Gold Forever」は、ザ・ウォンテッドが2011年11月4日に発表した2ndスタジオ・アルバム「Battleground」の収録曲。同アルバムからのリードシングルとして2011年3月にリリースされ、全英シングル・チャートにて3位を獲得。また、同年の英チャリティ団体「コミック・リリーフ」の公式シングルにもなった。

トムの死後、マックス、シヴァ、ネイサン、ジェイの4人は、各SNSを通じてトムを追悼。その後、「Gold Forever」の新バージョン「Gold Forever(For Tom)」をリリースした。なお、この楽曲から得た収益はイギリスを拠点とする慈善団体「The Brain Tumour Charity」に寄付される予定だという。

今回発表されたプレスリリースの中で、「この曲は元々、彼の追悼式で『Gold Forever』を演奏してほしいという、トムの家族のリクエストから生まれました。ザ・ウォンテッドは、よりしっくりくるバージョンを作ることに決め、『Gold Forever(For Tom)』が制作されました」と、新バージョンがリリースされた経緯を説明している。

ザ・ウォンテッドが活動を休止していた2020年、トムは手術不可能の脳腫瘍を患っていることを公表。その翌年、ザ・ウォンテッドは7年のときを経て再結成することを発表。新曲「Rule The World」のリリースなどに加え、同年9月20日には、闘病を続けるトムの呼びかけで、チャリティー・コンサート「Inside My Head」も開催された。