人生、多少度合いの違いはあれども、山あり谷ありになるもの。絶好調だと思っていたら思わぬ事態で足をすくわれたり、どん底だと落ち込んでいたらひょんなことから運が回り始めたり……。
登録者数10万人越えの人気YouTube「金運上昇チャンネル」を運営する金運師・たかみーさんも、大きな人生の変動を乗り越えてきた一人です。紆余曲折ある中で、独自のお金が貯まる習慣を編み出したのだとか。その極意を紹介した著書『金運年鑑』(たかみー/原案 こげのまさき/漫画)は発売から1ヶ月ちょっとで3万5千部を突破したそうです。
たかみーさん
そこで、たかみーさんにこれまでの半生とお金が貯まる習慣について聞いてきました!
成績トップの営業マンからまさかの借金返済生活へ……
――元々金融会社で働いていたのに、独立して人間関係で挫折されたとか。どんな経緯だったのでしょうか?
たかみーさん(以下、たかみー)「最初は新卒で入った金融会社で、営業マンとして働いていました。3年6ヶ月連続で営業成績一位だったこともあり、独立できると思って5年半で会社を辞めて、カフェを始めたんです。実家が喫茶店をやっていたものですから。カフェは軌道には乗っていたんですけど、従業員を雇ってマネジメントする経験がなかったので、ワンマン経営のようになってしまい、人間関係がうまくいかず一年半で店を畳みました」
――そのとき、借金も背負ってしまったそうですね。
たかみー「はい、融資を受けていた分が1500万円あったので、それがそのまま負債になってしまいました。落ち込んで立ち直れなかったので、店を畳むしかない状態でした。鬱(うつ)になって遺書を書いて自殺しようとしたこともありましたね。人と目を合わせることができなくなってしまい、コンビニへ行っても駐車場で体が震えて入れなかったです」
どん底から抜け出したきっかけは家族の存在
写真はイメージです。
――そんなどん底の生活から抜け出そうと思ったきっかけは、どんなことだったのでしょうか?
たかみー「家族の存在ですね。母親が脳梗塞で倒れてしまったんです。実は知らない間に僕の借金を肩代わりして返してくれていて。それは父親も知りませんでした。元々、親が飲食店をやっていたというのもありカフェを始めたのですが、すごく迷惑をかけてしまって……。そこでちゃんと自分で借金を返さなきゃいけないと思い、深夜のアルバイトとかを始めて借金を返す日々が始まりました」
――それは大変でしたね……! そのときはどんなバイトをしていたのですか?
たかみー「夜から朝にかけて食品倉庫の冷蔵庫・冷凍庫内で、仕分けのバイトをしていました。18時〜25時まで冷蔵庫で働いて、25時半〜朝8時までマイナス18℃の冷凍庫で働いたら、そのまま親の喫茶店での仕事が始まる生活です。週3で徹夜して月40万円ずつ返していました」
――ハードですね! 自己破産という選択肢はなかったですか?
たかみー「それも考えましたが、そうなると家を出ていかないといけなくなってしまうので。母親の病気もあり、それは難しくて選びませんでした」