2015年度の国勢調査によると、40歳女性の未婚率は約20%、5人に1人が独身です。ですが、法律上では独身と区分される人の中には、すでに恋人と長く同居していて、「まだ入籍しないのかな?」と思うような、夫婦同然の事実婚カップルのケースもありますよね。

事実婚を望む男性の特徴

ひとことで事実婚といっても、なぜ事実婚を選択したかという理由はさまざまです。事実婚を選ぶ理由、法律婚を避ける理由。代表的な理由から男性の特徴を紐解いてみましょう。

タイプ1、法律婚へ前向きな堅実見極め型

長く付き合った恋人同士であっても、一緒に住んでみないと見えない部分も多くあります。法律婚をしても、残念なことに短期間で離婚となってしまった場合には、会社での評価が下がるリスクもあります。

お試し婚として事実婚を選び、子供を持つなどのイベントを機に法律婚をするつもりなのかもしれません。

タイプ2、恋人のおいしいところだけほしい型

法律婚をすると、冠婚葬祭など、相手親族との付き合いが増えます。事実婚であれば法的な夫婦ではないことを理由に面倒な親戚付き合いを避けながら、パートナーとの生活を楽しむことができます。

テレビドラマのせりふにあったように、「恋人のおいしいところだけほしい」可能性も高いですね。

タイプ3、個人を尊重するグローバル標準型

フランスやスウェーデンのように、事実婚が一般的な国もあります。事実婚では「夫」「妻」という役割がないので、対等なパートナーシップを築きやすく、経済面や生活面では自立が求められるケースが多いでしょう。

事実婚は法律や制度に縛られにくいため、自立した個人としてお互いを尊重しあえるような関係を希望しているともいえます。

法律婚に比べてパートナーの権利はまだ限定的

女性の社会進出が進んだこともあってか、結婚についても自由で多様な考え方が受け入れられるようになってきました。

旧姓を使い続けることができるなど、女性からみてもメリットが多いように思える事実婚ですが、相続の問題をはじめ、法律婚に比べると事実婚パートナーの権利は限定的です。

パートナーが事実婚を希望している場合、事実婚と法律婚、それぞれのメリットとデメリットについて、よく話し合うことが必要です。お互いが納得した上で、ふたりに合ったライフスタイルを選択したいですね。

文・浅葉名津美(中小企業診断士、産業カウンセラー)

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