こんにちは、ドクター麻梨子こと、美容外科皮膚科医師の平田麻梨子(ひらた まりこ)です。

「SOS!毛穴が気になります」美容外科医が毛穴開きへの改善方法を教えます
(画像=『女子SPA!』より引用)

平田麻梨子医師

もっちりしている赤ちゃんの肌、うらやましいですよね。

自身の肌を赤ちゃん肌と比べると、あれもこれも異なり、同じ人間の肌とは思えませんが、今回は皆様の中でも悩まれている方が多いであろう毛穴についてお話します。

毛穴とは

肌の奥から伸びる体毛を包む毛包管が、肌表面で開いたものです。毛穴には皮脂を分泌する皮脂腺が付随しています。 顔は特に毛穴の数が多く、毛包管も皮脂腺も大きいのが特徴。

人間の臓器である毛穴は、それ自体をなくすことはできません。ではなぜ、赤ちゃんの皮膚には毛穴がない(かのように見える)のに、大人の毛穴は目立つのでしょうか?

毛穴の開きの原因

●皮脂過剰

紫外線、空気の乾燥や水分摂取不足、ターンオーバーの乱れによって肌が乾燥すると、身体は皮脂を出してお肌を守ろうとします。その結果皮脂によって毛穴がどんどん押し広げられ、毛穴が目立つことに。 10代、20代はこのケースが多いです。

●汚れの蓄積

皮脂には乾燥、ほこりや細菌といった外的要因から肌を保護する役割があります。 この皮脂が大気中のホコリや雑菌、古い角質や落としきれなかったファンデーションなどと混ざり毛穴に詰まることによって、本来しっかり閉じているはずの毛穴の出口は広げられてしまいます。

本来、皮膚そのものの生まれ変わりによって角質は剥がれ落ちますし、洗顔をきちんとおこなっていれば汚れもたまらないのですが、そうでない場合毛穴に汚れが蓄積されていきます。

お肌には皮脂と共に毛穴の汚れを押し出す作用がありますが、年齢を経るごとにその汚れを押し出すお肌の力が弱まると言われています。

よく見ると毛穴に角栓が詰まっている場合はこれです。

「SOS!毛穴が気になります」美容外科医が毛穴開きへの改善方法を教えます
(画像=『女子SPA!』より引用)

写真はイメージです

●たるみ毛穴 加齢とともに、皮膚の弾力を維持している線維やコラーゲンが減っていきます。

お肌を支持する組織が減ることによって、もちっと詰まった肌からすかすかのヘチマのような肌になって、毛穴周辺の皮膚も同様に老化が進行して、一度開いた毛穴が元に戻りにくくなっています。

お肌をひっぱったら毛穴が目立たなくなるパターンはたるみ毛穴です。

●毛

もちろんお顔にも毛が生えているので、産毛が目立っているということもあります。これは普段のケアでは改善しないので、脱毛を検討するしかないでしょう。

●クレーター

ニキビ跡がクレーター状に残ってしまった場合、それが毛穴のようにみえることがあります。クレーターも日々の手入れでは改善しないため、美容皮膚科への相談が必要です。